第十一話 刃物女とお友達
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第十一話 刃物女とお友達
帝国暦477年7月25日
■オーディン ノイエ・サンスーシ 黒真珠の間 テレーゼ・フォン・ゴールデンバウム
本日9月から一緒に勉強するご学友との顔合わせが有るのでパーティーを開くことになった。
いやね一々そんなことでパーティー開くのも馬鹿馬鹿しいと思うんだけど、貴族社会じゃ此が常識で議会無いからこういう時に色々な決め事とかもするんだって。
いつもの通り『皇帝陛下の御為に』『皇太子殿下万歳』『皇女殿下万歳』
とか言ってるんだけど、大半は内心お父様を侮蔑してるんだよね。
虎視眈々と次の皇帝の位を狙う物達や媚びを売って要職に就こうとする者千差万別だね。
向こうでは、ルードヴィヒ皇太子がにこやかに挨拶しているんだあの元気な兄上が483年ぐらいに急死って怪しくない?殺られたんじゃないかと推測してますよ。
OVAでヘルクスハイマーがリッテンハイムに死産したと言われている兄上を殺したんじゃ無いかと言って、私は知らんがブラウンシュヴァイクならやりかねないと言っていたから、しかも483年と言えば父様も重篤に陥っていた、その時に後を継ぐべき皇太子が急死し残るのは門地の後ろ盾がない1歳ほどの赤子どう見てもブラウンシュヴァイク、リッテンハイムが絡んでいるとしか見えないんだよね。
フェザーン&地球教という可能性もルビンスキーが482年に自治領主に就任しているし前の自治領主は地球教の支持から逸脱して処分されている訳だし就任記念の実績作りに暗殺した可能性もあるな。
ただあの時点では帝国同盟とも戦力はほぼ拮抗。所謂48対40対12の状態でわざわざ帝国が滅ぶ様なことをしないだろう、後半のルビンスキーなら独自の判断でしただろうけどあの当時そんな力はないはず
しかし注意しておくことには手を抜かないようにしないと駄目だな。
しかし今日は私のご学友候補と顔合わせと家庭教師役やお姉様役の夫人や令嬢も来てるから会場に大輪の花が咲いたがごとくなり、その花に群がる貴族の子弟がナンパして居るみたいに見えるね。
私の所にはご機嫌伺いに来る方々の多いこと多いこと、腐っても皇帝陛下の権力は未だあるようです。
アマーリエ、クリスティーネ姉上達は既に売却済みで残りは私だけだからみんな来るよね。
各爵や軍の重鎮達や宮廷の廷臣達の子弟達がわらわらと来ては挨拶をしていくし挨拶し疲れます、帝国貴族だけで4000家以上居るけどまあクロプシュトック候のようにハブされてる方々も居るから全部じゃないけどね。
まあ男児はご学友には成らないから将来の許嫁候補て感じだね。
さっき来たのはあの
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