第91話 憑く
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な」
「はあはあ!当ったり前ぇだ......はあはあはあ、俺の最大攻撃だぞ!」
「まとも当たればの話だが」
オレンジ色の鎧をガシャガシャ動かしながら餓鬼道がゆっくり修羅道へと近づいた。
「モーションがデカすぎて奇襲にも使えん」
「うっせーな!当たっただろぉ!助言通りワイヤーで固定して!時間差の攻撃をして!」
「工程が多いし、繰り出した順が違う」
「どうでも良いだろうが!こっちは燃料が切れてんだ......プシューー」
冷静に腕組みをしながらダメ出しをしてくる餓鬼道に修羅道が額に血管を浮き上がらせながら逆上するが言葉を遮るように喉から蒸気が噴出する。
「まあ、落ち着いてください。しぶとい人なのでこれで倒せたと考えない方が良いですね。餓鬼道、奴のチャクラを吸収してください」
「分かった」
「は、早く吸収して俺に渡してくれ」
「全く......無鉄砲な奴のリカバリばかりか。修復は地獄道と合流してからだな」
餓鬼道が腕を広げて白ゼツが保有している膨大なチャクラの吸収を始める。
「大丈夫ですか?」
天道が心配そうに姿勢をそのままに視線だけを動かして修羅道を覗き込むように訊く。
「あぁ......先生を侮辱しやがったからな」
しかし、チャクラ吸収をしていた餓鬼道が目の前の岩石に違和感が生じて眉を顰めた。
「......?」
キィィィィン!
と機械音のような耳鳴りが響いて稲妻のようなチャクラの流れが一気に岩石の隙間から染み出すように蒼いチャクラが噴出すると岩石を斜めに引き裂いた。
「!?」
破られた!?
一瞬だけ真っ赤な眼が三人を一瞥すると崩れ落ちる星になりかけた何かの中心から赤子の泣き声が聞こえてくる。
恐怖
嫉妬
憎悪
痛み
嫌な感情が湧き上がり思考停止させるくらいの辛い過去がフラッシュバックで歪んだ現実を直視させてくる。
「ふふふ、なるほどだね。本気で搾り取るとあの尾獣にも引けを取らない代物」
空中に青いホログラムのような不気味に光る白ゼツが腕を眺めながらニヤリとノコギリのような笑みを浮かべている。
「き、貴様!」
餓鬼道は飛び上がり黒い棒で貫こうとするが触れる寸前で障壁が展開されて鱗のようなバリアが発生した。
「残念だったね。六道だから期待していたけど......そろそろ実験材料に戻って貰うよ」
白ゼツの瞳が光ると餓鬼道を念力で弾き飛ばしてテレポートで空間移動をして蹴り下げた。
「ガハッ!?」
「地爆転生でも数秒だけ動きを止めるだけだったね......惜しかったよ。コイツが無かったらイチコロ」
白ゼツは仰々しく見せた右腕の機械のスロットを全開にして、ロックな曲調の音楽が爆音が流れ出した。
「さてと第2回戦と行こうか」
青く輝いていた白ゼツのホロ
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