Epilogue ーナミの決意ー
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険しよう!!」
「……」
興奮気味に此方に詰め寄るルフィにアキトは過去を回顧する。
シャンクスの下で修行に励むこと数年
これまでただ純粋に己を鍛え、この過酷な海賊時代で生き延びることを目標に強くなってきた。
大恩あるシャンクスの仲間になることも一考したが、今の自分のレベルでは足手まといになることは事実
それにシャンクスに教えを乞うた本来の目的は、誰にも縛られることなく自由気ままに生きることだ。
シャンクスの仲間になることが、恩を返すことではないと考え、彼らには付いていかなかった。
正直な話、世間一般で悪とされる海賊になることには余り抵抗感はない。
立場が変われば正義は悪となり、悪は正義にもなる。
世間に悪行を成す海賊もいれば、自由気ままな冒険を目的とする海賊もいる。
それに今の問答で理解した。
ルフィは後者の海賊だ。
ならばこの魅力的な提案を断る理由があるのだろうか。
折角、力を付け、一人立ちすることが出来たのだ。
ルフィの提案に乗り、海賊になるのも悪くない選択肢なのかもしれない。
規律に縛られ、自由を謳歌出来ない海軍に所属することは論外
己の人生に刺激を、生きがいを求めている自分にとってシャンクスから聞き及んでいたルフィからの仲間への誘いは正に天啓だ。
それに実に勝手な思いだが、ナミをこれから少しでも支えたいと思っている自分がいることも事実
「……?」
当人であるナミはアキトの視線の意図を理解し得ず、首を傾げる。
アキトはそんなナミから目を離し、ルフィと向き直る。
ルフィと出会うべく東の海に赴き、まさか本人から仲間になるように誘われることになるとは実に予想外だ。
だが、それ以上に心の底で喜んでいる自分もいる。
海賊となり、ルフィ達と一緒に世界を見て回る、とても魅力的な提案だ。
この瞬間、アキトの意志は決まった。
「ああ、分かった。これからよろしくルフィ」
「おう!よろしく、アキト!」
もう他人ではなく、これから仲間となるルフィへの言葉遣いを改める。
アキトはルフィと向き合い、満面の笑みを浮かべるルフィと握手を行った。
こうしてアキトはルフィの一味へと加わることになった。
▽▲▽▲
ココヤシ村にて盛大な宴が行われる。
人々は笑い、歌い、踊り、飲み、食べて自由を?みしめる。
ココヤシ村には活気が戻り、笑顔が溢れている。
8年をかけて掴み取った自由を人々は今、心の底から謳歌していた。
そんな彼らに混ざってルフィたちも宴に参加している。
そんな中、アキトとノジコの2人は
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