ペルソナ3
1827話
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取りあえずゲイ・ボルグ騒動とでも呼ぶべきものが終わり、俺達は改めて応接室……リビングか? ともあれ、寮の1階にあるソファに座って、向き合う。
俺の隣にゆかり、そして俺の向かいには桐条と真田が揃って座り、荒垣のみは我関せずといった様子で少し離れた場所で立ったまま壁に寄りかかりながらこっちに視線を向けていた。
「ん、こほん。先程は色々と失礼をした。とにかく、そちらの岳羽ゆかりと……すまない。そう言えば君の名前はまだ聞いていなかったな。私は……」
「いや、いい」
自己紹介をしようとする桐条の言葉を遮り、口を開く。
「そっちのメンバーに関しては、荒垣から話を聞いている。俺はアクセル。アクセル・アルマーだ」
「そうか。……だが、生憎と私は月光館学園の生徒でアルマーという生徒がいるとは聞いていない。月光館学園の生徒ではないのか?」
「そうなるな」
まさか、月光館学園の生徒全員の名前を覚えているのか?
いや、桐条グループの令嬢ともなればそのくらいは出来てもおかしくはないのかもしれないが。
もっとも、俺の外見は色々と目立つ。
もし学生全員の名前を覚えていなくても、俺のような人物の姿は忘れることが出来ない……というのが、正直なところかもしれないが。
「君の年齢を見る限り、学生だろう? だとすると、月光館学園とは別の学校に?」
「残念ながら違う。そもそも、こういう能力を持っている俺が学生をやっているのはおかしいと思わないか?」
「……おかしいか? 別に私はそうは思わないが。大体、それを言うのであれば、私や明彦、岳羽も同様だろう? 荒垣はともかくとして」
岳羽と呼ばれたゆかりだったが、その表情に嫌悪の感情はない。
桐条グループに対して色々と思うところがあった筈だが、どうやらさっきの一件である程度はどうでもよくなったらしい。
もっとも、だからといって完全に桐条に気を許したのかと言われれば、答えは否だろうが。
「あー……そうだな。まぁ、それは否定しない」
取りあえず、そう言葉を返す。
まぁ、実際のところ、俺の外見だけを見て考えれば、そんな風に思っても仕方がない。
桐条の言葉に、決して誤魔化しの類がないというのは、容易に理解出来たし。
「残念ながら、俺は学校に行っていないし。それどころかこの国の人間でもない。まぁ、これは俺の名前から考えれば、すぐに分かるだろうが」
「だろうと思ったよ」
アクセル・アルマーなんて名前の日本人がいたら、それはかなり珍しいだろう。
もっとも、外見だけでは桐条も赤い髪だし、真田も白髪、銀髪? そんな髪型なんだから、外見だけで判断は出来ないが。
……なるほど、この辺りはネギま世界的な感じなのか。
桐条も真田も、別に髪を染めてるようには見
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