ペルソナ3
1826話
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る目も子供の頃から養われていてもおかしくはない。
そんな桐条にとって、ゲイ・ボルグという本物の宝具は、この世界では見た事がないだろう極上の芸術品のように見えてもおかしくはない。
「俺の槍を見て喜んで貰えたようで何よりだ。ただ、槍に見惚れるのはいいが、話を戻してもいいか?」
「……っ!? す、すまない。少しその槍に見惚れていたようだ」
照れで薄らと頬を赤くしながら、桐条がそう言ってくる。
「珍しいな、美鶴がそんなに我を忘れるなんて」
「う、うるさいな。明彦にはこの槍の素晴らしさが分からないのか?」
小声でそんなやり取りをしているのが聞こえてくる。
うん。まぁ、この展開を考えれば不思議な話じゃないけどな。
ただ、桐条財閥に対して思うところのあるゆかりの前でそんな行動を取ると……と、ゆかりの方に視線を向けると、何故かそこには同情した視線を桐条に向けるゆかりの姿があった。うん、その気持ちは分かる……的な意味で。
お前、桐条に対して思うところがあったんじゃねーの?
そんな風に思った俺は、決して悪くはないだろう。
荒垣は……と視線を向けると、そこでは表情を特に変えた様子はないが、それでも桐条の様子に同意するように頷いている。
ゲイ・ボルグと空間倉庫、炎獣を見せた程度でこれだとなると、俺の正体とかを知ったら、一体どうなる事やら。
それ以外にも、混沌精霊としての俺の姿を見たりしたら……うん、その辺りはあまり考えない方がいいだろう。
下手をすれば、俺がシャドウのような化け物として攻撃されかねないし。
そう考え、取りあえず桐条が落ち着くのを待つ。
幸い……と言うべきか、今は影時間。
まだ3時間から4時間程度の猶予はあるのだから。
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