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ヴァンパイアの遊戯(アソビ)
二話
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うに至が言う。
「そうだね。嫁の血を飲んだらどうしても周期が変わるから、気をつけないと折角の嫁が死んじゃうよ。」
「まあ、嫁が死んだら元の周期に戻るんだけどね。」
「・・・悪かったな。周期が変わるのは知ってたけど、こんな早いと思わなかったから油断しちまったんだよ。」
「それじゃあ、今度からはボクみたいに定期的に嫁から血を貰う事だね。これは万里と十座二人の間で話し合って決める事だよ。」
「解った。」
「左京くんもこれでいいかな?」
「ああ。ちゃんと兵頭に謝っておけよ。」
ようやく怒りを抑えて左京は言うと疲れたからと部屋に帰って行った。
「それじゃあ俺も新しいゲーム買ったばかりだから、部屋に戻るわ。後はよろ。」
至はそう言うとさっさと部屋に帰って行く。
「さて、光一はどうしようか?」
東が人差し指で光一を縛る縄を縦になぞるとなぞられた部分が燃えて縄が切れる。
「血の契約は結んだし?解放してもいんじゃね?」
万里はニヤリと笑って言う。
「あ、ありがとうございます。万里様。」
「それじゃあボクももう寝るね。明日も練習あるみたいだから。」
東はそう言って先に部屋に帰って行った。
「お前も帰っていいぞ。何かあれば呼ぶからよ。」
「はいいー。ありがとうございます。」
光一は逃げるように夜空に飛び出した。万里はそれを見送ると部屋に帰る。同室の十座はまだ身体が重いのかぐったりした様子で寝ていた。
「とりあえず月一で飲ませて貰うべきだな。」
十座の顔の傍まで飛んで優しく頭を撫でる。
「今日はマジで悪かったな。お前があそこにいたのは印が教えてくれたんだろ?俺の喉の乾きを。」
そっと首筋をなぞる。
「次からはこんな事ねえようにするから。」
万里はそう言うと「おやすみ」と囁いて自分のベッドに潜り込んだ。
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