第06話 木ノ葉に流れる血の系譜
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何もわかってないに等しい状態よ。
古い一族の血ほど“濃い”と言われてはいるわ」
「つまり白眼が最古の血継限界と言われるのはその発現率の高さ故と?」
「そうね。そして濃い血は、別の濃い血と交わり難いと言われてるの」
「なるほど。うちは一族と日向一族の間で婚姻がないのはそのためですか?」
「そうよ。アナタのように血が混ざることで両方の血継限界が発現するというのは極めて稀なの
それどころか濃い血と濃い血の交わりは互いを駄目にするとさえ言われているわ」
だから、うちは一族と千手一族が木ノ葉隠れの里を作った際も血縁で相互に深く結ばれたりしなかったのか
「血継限界を守ろうとする一族ほど血の管理に気を使っていると」
「そういうことね。例えば千手一族は血を薄めて失敗したと言われているわ」
「初代様の木遁秘術は今や一族に受け継がれていませんもんね」
「初代様も一族の血が薄まるのを防ぐために、うずまき一族から妻を迎え入れたのでしょうが――」
「初代様の妻は九尾の人柱力と聞きましたが?」
「たしかにうずまき一族は封印術の器としても優れているのは認めるわ。けど、それは後付けね」
「どういうことですか?」
「濃い血を残しやすい一族がいるのよ。うずまき一族がそうだし、私たちの蛇一族もそうよ」
「他の血よりも、濃い血継限界を残しやすい一族ですか?」
「そう。そういう血はね。婚姻の贄として大切にされるの。
例えば木ノ葉の里ができて一国一里制度が広がり忍界大戦が始まった中で、
うずまき一族は娘を千手一族に差し出し婚姻を結ぶことでその庇護下に入った」
「なるほど。そういう“しがらみ”があるんですね」
「そう。アナタの祖父母、私の叔母だってそうよ。
蛇一族だって忍界大戦で里の庇護なしで生き残れるような大きな一族じゃなかったの。
叔母が日向一族に嫁ぐことによって蛇一族は木ノ葉の里に迎え入れて貰えることができた」
ちょっとため息しかでない。
漫画『NARUTO-ナルト-』だと割と自由恋愛結婚してるイメージあるけど、
初期の忍界大戦において里や一族の力関係による政略結婚は当たり前だったのか。
「猿飛一族だってそうよ」
「猿飛一族“も”ですか? あの一族の血継限界とか聞きませんけど」
「里の“しがらみ”の方よ。猿飛一族が猪鹿蝶の三家と繋がりが深いことは知ってるわね?」
「はい。聞いてます」
「猪鹿蝶の三家は古くから一族同士で交流があり親しくしていたらしいけど、
血の交わりによって一族の結束が弱まったり、秘伝の伝承が途絶えるのを互いに恐れたわ。
そこで猿飛一族を仲介し血を交わらせることで四家の結束を高めたのよ」
「猿飛一
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