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獣篇T
9 面接試験では、気を抜かない。
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たくさんあるかと、思われます。
    ですが、仮に入隊できたとしたら、当たり前ですが、もちろん私なりに
    ベストを尽くすつもりです。
    どうぞ、よろしくお願いします。」


  ここまで言い切ったので、だいぶ緊張もほぐれてきた。
  よし、この調子だ。


  隣の銀時は、さも「意外!」というような顔をしているし、真選組の面々も、とても
  ビックリしているように見える。


  このまま、無事に採用されればいいが…。
  へまをすれば、高杉(あいつ)に叱られる。


  しばらく時間があいて、局長が、口を開く。


  _「よし。ここまでしっかりとした意志を持っているのなら、とりあえず採用することにしよう。
    な、トシ。どうだ?お前は、どう思う?」



  副長も、しぶしぶ口を開く。

  _「…ああ。オレも、とりあえず採用することにして、いいと思う。


  ここまで言って、副長(かれ)は私の方に向き直る。


    だが、もし下手なマネや、裏切り行為を働いた場合には、即クビ かつ、切腹だ。
    わかったか?」


  確かに、彼が一応、「鬼の副長」という異名を持っている理由が、分かったような気がした。


  _「はい、わかりました、副長。

    では、本日より、局長 及び副長にお世話になります。
    どうぞ宜しくお願いします。」



  とりあえず、面接が終わったことにホッとした。


  局長に、しばらく座敷に留まるように、と言われたので、ここで銀時とは、お別れだ。

  かれらが退場したのを確認してから、銀時に もう一度、別れを告げた。


  _「ありがとうな、銀時。すべてお前のおかげだ。
    あと、新八君や、神楽ちゃんにも、よろしく伝えておいてくれ。

    あとは、頼んだ。」



  _「ああ。」




  そして、私たちは、それぞれ別の道を歩みだした。





  銀時が去って、しばらくして、山崎(ジミー)先輩が、私の迎えに来た。

  部屋まで、案内してくれるそうだ。


  お互いに自己紹介を済ませ、私の部屋に向かう。



  5分ほどすると、どうやら、私の部屋についたようだ。



  _「はい、アンナさん。着きましたよ。
    ここが、今日からのあなたの部屋になります。

    とりあえず荷物を置いたら、次は食堂へ案内しますね。」




  なかなか丁寧だなぁ。甘く見てたわ。



  食堂に続く廊下を歩いていると、急に心臓が痛み出した。


  _! なぜ? なぜ今?

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