ペルソナ3
1825話
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わないけど、思っていたよりもエビそのものは小さく、それを衣で誤魔化しているのは間違いない。
……甘エビじゃなかっただけ、喜んでおくか。
ゆかりじゃないが、2度言ってしまったのは、やはりもっとしっかりとしたエビだというのを期待していたからだろう。
値段もそれなりに高額だったし。
「ワンワン! ワフ!」
ドッグフードを食べ終わった犬が俺達の方を見て羨ましそうに吠えているが、犬に人間の食べ物を与えるのは塩分の関係で色々と不味いんだよな。
そんな訳で、次のドッグフードを取り出す。
さっきのは肉系の味付けなのに対し、こちらは魚系の味付けだ。
うん、微妙にこっちの方が高いというのは……どうなんだろうな。
あくまでも俺のイメージだが、魚よりも肉の方が高価だというイメージがある。
勿論それは肉や魚の種類にもよるだろう。
ブロイラーの鶏胸肉と、マグロの大トロでは、明らかに魚の方が上だろうし。
「ワフーン!」
おかわりの魚介系のドッグフードの缶詰を、犬は嬉しそうに鳴きながら食べる。
魚を咥えるのは野良猫かと思ったら、犬もそっち方面で大きな力になってるんだな。
「ねぇ、アクセル」
オードブル以外にも弁当や海苔巻き、サンドイッチ、個別の総菜を取り出し、ピクニック気分で俺とゆかり、舞子、犬の3人と1匹で楽しんでいると、不意にゆかりが呟く。
「うん? どうした?」
「……私、桐条先輩と会ってみようと思うわ。本格的な協力は難しいかもしれないけど」
まさかここでそんな事を言われるとは思ってもいなかったので、俺は少しだけ驚く。
だが、やがてゆかりの言葉に頷いて口を開く。
「分かった。善は急げって言うしな。なるべく早く荒垣と話して、場を整えよう」
そう、告げるのだった。
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