暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
1824話
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ば、不良が溜まり場にしている場所。
 だが、影時間の今は当然のように棺が大量にあるだけだ。
 ……この棺、開ければ実は中にその人がいたりするのか?
 ふとそんな疑問を抱くが、今日俺がここに来たのは別にそんな危ない実験をする為ではない。
 桐条の件をゆかりに承諾させたと……少なくても考えるように持っていけたと、そう荒垣に説明する為だ。
 今回の一件には荒垣からのアドバイスもあった。
 そう考えれば、やはりこの一件の結果は荒垣にも知らせておいた方がいいだろうと、そう判断した為だ。
 本来なら影時間が終わった後、携帯で連絡をしてもいいんだが……影時間は3時間から4時間くらいはある。
 そう考えれば、いざ影時間が終わった時に連絡をしようとしてもすっかり忘れている可能性があったし、もしくは影時間の最中に俺が眠ってしまう可能性もある。
 そんな訳で、善は急げとこうして荒垣が溜まり場にしているポートアイランド駅の裏側にやって来た訳だ。
 そうして荒垣の姿を探して歩いていた訳だが……

「はぁ、はぁ、はぁ……」

 うん?
 その荒垣を見かけたのはいいのだが、その荒垣は荒い息を吐きながら建物の壁に寄りかかっている。
 月明かりと星明かりしかない影時間にそんな真似をしているのを見れば、何だか微妙にシャドウに見えない事もない。

「荒垣、どうした?」
「っ!? ……い、いや、何でもない。ちょっと走って疲れただけだ」
「……本当か?」
「ふぅー……ああ、そうだ。問題ない」

 何だか微妙に怪しいが、かといって何か証拠がある訳ではない。
 そう判断すると、俺は荒垣にゆかりの件を報告するのだった。
 桐条との話し合いが行われて、それが上手くいったら、一度荒垣について桐条美鶴に聞いてみてもいいかもしれないな。
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