暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
1824話
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々と騒動を引き起こしていたが、朝倉はスクープを取る為に自分の私生活を公開しなければならないとなれば……うん、恐らく何の躊躇もなくそれを受け入れるだろう。
 同じパパラッチであってもその辺りの覚悟は違う。

「なるほど。それで月光館学園に……うん?」

 そこまで考え、時系列が少しおかしい事に気が付く。
 てっきりゆかりは桐条グループについて……正確には父親の死について調べる為に月光館学園にやってきたと思ったのだが、違うのか?
 手紙が届いたのが先月だというのであれば、その辺りは一体どうなっている事になる?

「ああ、お父さんの事を調べるのは、前からやっていたわ。ただ、手紙はそれを補強する意味で来たっていうか……」
「なるほど」

 詳しい手紙の内容は口にしなかったが、何となくその手紙の内容は予想出来る。
 10年前と言えば、まだゆかりは6歳か7歳といった年齢だ。
 そんなゆかりに対して出した手紙なのだから、恐らくゆかりが現在どんな生活をしているのかとか、まさしくタイムカプセル的な内容なのだろう。……もっとも、タイムカプセルというのは、自分で自分に出すのだが。
 ともあれ、その手紙を読んでゆかりは更に父親が本当に事故を起こしたのか、はたまた桐条グループのスケープゴートにでもされたのか。
 その辺りの事情を知りたいと、以前より強く思ったのだろう。
 ……時系列的に考えて、もしかしてその手紙がゆかりの影時間に対する適性への最後の一押しとなった……可能性も否定は出来ない、か。
 で、影時間に対して適性を得て……俺がこの世界に転移してきた。
 うん、何だか色々な意味で出来すぎなような気がしないでもない。
 ともあれ、こっちとしては影時間に適性があり、俺の事情を理解して協力してくれている人物がいるというのは非常に助かったが。

「桐条グループについて調べるのなら、いっそ桐条美鶴達と行動を共にしてみてもいいんじゃないか?」
「それは……」

 恐らく、それはゆかりも理解している。
 だが、それでもゆかりにとって、父親との関係もあり、桐条グループはそう簡単に心を許せる相手ではないのだろう。
 ……そう言えば、ゆかりの父親についてはともかく、母親はどうしたんだろうな?
 以前ちょっと聞いた限りだと、関係はよくないって話だったが。
 聞くべきかどうか迷ったが、桐条美鶴と近づくべきかどうかを迷っている今のゆかりの様子を見ると、それは止めておいた方がいいと判断する。
 今の状況ですら色々と難しそうなのに、ここで更に問題を持ち出せば……下手をすると、ゆかりが混乱する可能性があった。
 いやまぁ、さすがに難しい事を考えたからって頭から煙が……とかはないだろうが。
 ともあれ、母親の件はまだ後回しにしておいた方がいいのは間違
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