66自分の母と舞の母をメスブタに落とした佐祐理
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その頃の栞
(ヤダ〜、カヲリだけモテモテ〜、アタシお邪魔みたい〜)
天使の人形が友達風に装って繁華街を歩いているが、栞には「友達がいない」ので、ある意味夢のような出来事だった。
財布代わりの男が邪魔だったが、この程度の買い食いは現在の栞の経済力では簡単な事で、用意できないのは「本当の友達」だけだったので少し涙ぐんでいた。
ずっと自分を見守り続けてくれた守護天使は、本当の友達と呼んでも差し支えなかった。相手からは道具と思われていたとしても、それはキニシナイ。
(天使クン…)
奇跡の一週間以外にも、祐一とおデートしてジャンクフード食べ歩きは不可能では無かったが、現在の妖狐の付属品は、実の姉、佐祐理お姉様、舞お姉様、真琴二人、名雪、あゆの霊体、委員長、スクールカースト最下位の知人、などなどが参加するのと、美汐プレデターさんが来てしまうので腕力とか暴力も通じず、腕を組んで貧乳を押し当てたりすると妖狐の術と自分と同等の腕力で逆に始末されてしまう。
すれ違う同学年の少女達も、自分を病原菌として無視していたか、虐めにまで参加しなかったものの、真っ白な顔色に怯え、薬臭い病人を化物でも見るように恐怖して、接近すらしなかった奴らなので、声を掛けて「一緒に」などと言える相手も存在しなかった。
(食べ歩きできるんだったらアユかマコピーも呼べばよかったかなあ?)
あの二人なら直接対決はしていないが、ほぼ死んでいる月宮あゆなら仲良くしてくれるか心配してくれて、本来の寿命が一ヶ月しか無いマコピーなら病人を馬鹿にしないで仲良くしてくれたかもしれない。
しかし祐一には二股掛けられていて、同じベッドで同じ時期にジゴロ野郎にロストバージンさせられた二人なので「恋敵」で「泥棒猫」で間違いない。
天使の人形の肉体部分、祐一に対しては沸々と怒りが湧いたりもした。
あゆに至っては、天使の人形の本命直球ど真ん中、他の巫女や人類全てを全部犠牲にしてでも復活させたい相手。それは美汐達と同じく昼に思い知らされた。
「ほらケバブの屋台、食べたことある? 一杯食べてよ。オジサンとりあえず6本ね! 後伸びるアイス3つ」
回復から間がないので、安物の女子高生らしいデッブデブの体では無かったが、業務用スーパーの食材とドンブリ飯で、デブい娘に教えてもらったマヨネーズ掛け高カロリー丼でもイケる口になってしまい、肉体改造中なのもあってガンガン体重が増えている栞。
骨密度とか筋肉の材質も硬くてカッチカチで「キレてる、キレてる!」ので、見た目よりも体重が凄い。
音速移動を可能にしてくれた腹の虫である舞の魔物は出ていってしまったが、哀の感情でナヨナヨメソメソしないで済むようになり、本性現して実の姉にも似たキッツイ性格に近付き、屋台のセコいケバブなど10本でも軽く食える
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