反省の時間
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が怖い。俺が俺で無くなるのが…怖い」
俺が愛読している書物の中で『人を動かすのは恐怖』と指摘した人がいた。
例えば『勉強はしたくないけど、お母さんに怒られるから仕方なく勉強する』
誰もが一度は思った事だろう。
『断ればどうなるか分かっているよな?』
カルマや俺が不良との喧嘩や正当防衛などで決まって言う殺し文句だ。当然相手は自分が辿る末路を想像し言う事を簡単に首を縦にふる
『結果を出せなければエンドのE組行きになる』
という最低な末路を想像して躍起になりながら勉強し、見下し続ける本校舎の連中。
全ては『恐怖』が人を動かしているという典型的な例だ。
「だからこそ俺は『安心する為に』生きている。生きる為に…自分の夢を叶える為に…親友との約束を果たす為に…色々な事を叶える事で俺は『安心できる』と思ったからそう思った通りに生きているだけだ」
事実、俺は人間という生き物は誰でも不安や恐怖を克服して安心を得るために生きていると思っている。
名声を手に入れたり人を支配したり金もうけをするのも安心するためだ 。結婚したり友人をつくったりするのも安心するためだ 。
人のため役立つだとか愛と平和のためにだとかすべて自分を安心させるためだ。安心を求める事こそ人間の目的だ。
故に、安心とは対極にある恐怖によって人は動かさせる。
「だからよ千葉、お前がなんでそんな事を気にして俺に聞いたのかは分からないが別にお前らしく生きていれば別に良いんじゃないか?」
「俺……らしく?」
「あぁ…それはとても難しい事だ。この世の中に蔓延ってるふざけた不条理がある中で自分…いや、千葉龍之介たる確固たるナニカを貫きながら生きるんだからな。当然難しいが、そう生きられたなら最高じゃないか?」
そう言うと丈一郎は山盛りに盛られていたパフェの最後の一口を食べ終える
「ご馳走様でした。まぁ、これはあくまで俺の持論だから別にそう生きろって言ってるわけじゃあねーからそこんところは勘違いすんなよ?」
「あぁ……でも、俺もそう生きられたのなら最高だと思うよ」
「だろ?あぁ…そう言えばこんな感じの答えになったが問題ないか?」
「あぁ…充分だ。」
そういう千葉の表情は彼なりに納得できたお陰なのか朗らかなものになっていた。
「そりゃあ良かった。さて、そろそろ移動しますか」
そう言い丈一郎は席から立ち上がり勘定の用意を始める
「え〜〜〜〜もうちょっとゆっくりして行こうよ〜〜ジョジョ〜〜」
そう言う中村はまだこの場所でダベって
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