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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica3-Eマリアージュ事件〜Marin Garden〜
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、「きゅくるー!」空から周囲を警戒してくれていたフリードが大きく一鳴きして、キャロの元に戻って来た。そしてある方角に頭を向けて、さらに「きゅくるー!」強く鳴いた。

「来ましたね」

ミヤビさんが騎士甲冑に変身しつつ、僕たちの前に躍り出た。僕たちの目の前に姿を見せたのは4体の「マリアージュ・・・!」だ。僕とキャロも「セットアップ!」と防護服に変身して、僕は“ストラーダ”を構えた。

「こちら南出入り口! マリアージュを4体視認しました! これより迎撃に入ります!」

『了解。こちらも4体を視認し、交戦に入る。勝とうね』

マルスヴァローグ一尉の方にも出現したようだけど、何も心配は要らないと思う。あのルシルさんと同格の騎士なのだから。

「エリオ君とキャロちゃんとフリードリヒ君は民間人の避難誘導と周囲警戒を!」

「「了解!」」

お客さんがまだ帰りきっていない今、誰かが護りに行かないといけない。ミヤビさんに応じた僕とキャロは、「我われも手伝います!」って応援に来てくれた陸士隊の人たちと一緒に、「慌てないでください!」って避難誘導を始めた。

「やっぱりすごく強い・・・」

その最中にキャロがそう言ったから、その目線の先を見る。それでミヤビさんが“鬼神”と呼ばれる所以を見た。クリスタルのような半透明の角を額から2本と生やしたミヤビさんの姿。物語の挿絵などでしか見たことのない鬼の姿そのものだ。そんなミヤビさんは、魔力付加していないただの裏拳で、1体目のマリアージュの頭を事も無げに吹っ飛ばした。

「えいっ!」

――光劉烈破――

薄い水色の魔力を右前腕部分に付加させたミヤビさんは2体目のマリアージュの胸に貫手を突き入れると、直後にマリアージュの上半身がドォン!と吹っ飛んだ。

「てーいっ!」

両手を組んでの振り下ろしを3体目のマリアージュの頭部に打ち込むと、マリアージュは顔面から地面に叩き付けられた。あまりの威力だったのか僅かにバウンド。上半身が反り返ったところでミヤビさんは「でい!」と組んだままの両手を振り上げて、マリアージュを空高く吹っ飛ばした。かと思えば、ミヤビさんもジャンプして、錐もみ状態のマリアージュの片足を掴み取って、4体目のマリアージュに向かって放り投げた。

――紅蓮蹴波――

激突して地面に転がった3体目と4体目のマリアージュ。ミヤビさんの角が半透明から真っ赤に変色すると、右脚に同じような真っ赤な炎が噴き上がった。そして宙に展開したベルカ魔法陣を蹴って、起き上がろうとしてたマリアージュ2体の元へと飛び蹴り態勢で突っ込んで行った。

「どぉ〜っせぇ〜いっ!」

2体のマリアージュの間に突き入れられたミヤビさんの燃える右脚。炎が周囲に広がると、すぐに半球状に大爆発を起こ
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