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Epica3-Eマリアージュ事件〜Marin Garden〜
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は思うんですけど・・・。あの、前所属の六課でも今現在所属してる自然保護隊でも、階級も役職も付けずに名前で呼び合っていたから、それに慣れてるからそうしたいって・・・」

今にして思えば緩かったんだな〜って思う。でもキジョウ陸曹は首を横に振った後、「実は特騎隊もそうなんですよ♪」って微笑んだ。シャルさんが隊長だから、なんとなくそんな気はしてた。

「では私のことも名前で呼んでください、ミヤビ、と」

「「はいっ! ミヤビさん!」」

3人で笑顔で居ると、「それにしてもすごいですね」ってミヤビさんが漏らしたから、「え?」って聞き返す。

「あなた達2人はまだ13歳。局入りは10歳。それなのにこんな危険な最前線で戦って・・・。すごいです。立派です。尊敬します。けれど・・・他には選択肢が無かったのですか? 管理局は実力あれば幼くても入局できる。万年人手不足で、優秀な魔導師はのどから手が出るほどに欲しい人材。でも・・・。私はそんな管理局はあまり好きじゃないです。平和のためとはいえ、子供たちを前線で戦わせるなんて・・・」

笑顔から一転、とても悲しそうな表情を浮かべるミヤビさん。確かに僕とキャロは、六課時代に比べればまだ平和な自然保護隊で活動してはいるけど、密漁者などを相手に戦ってる。危険度は抑えられてるけど、それでも怪我をすることだってある。

「でも、それでも僕たちはこの道を選んで、進もうって思ってます」

「何かを、誰かを守れる力を持っているのなら、それの力で守ってあげたいって・・・。私とエリオ君は守られてきましたし、今も遠くからですけど守られてます。ですけど守られてるだけじゃダメだって思うんです」

「力を持つ者としての覚悟と意志。それを胸に秘めて、僕たちは局員を続けていきます」

願いと思いは巡り巡っていく。フェイトさん達の意思を受け継いだ僕たち。その意思がまた誰かに受け継がれたら嬉しいなって思う。

「ごめんなさい。余計なお世話でした。とても素晴らしいと思います、その考え。でも、無理だけはしちゃダメですよ? 大人に頼ることも忘れないでくださいね」

「「はいっ!」」

それから続々と駐車場やレールウェイステーションへと向かうお客さんを見送っていると、『こちら東出入り口のアルテルミナス。そちらは状況は?』って通信が入った。ここから800mと離れてる東出入り口の監視を担当するマルスヴァローグ一尉からだ。

「こちら南出入り口のミヤビ。民間の方たちは順次帰路に付いています。マリアージュや暗殺者の姿は確認できません」

『了解。他の遺跡に回ったチームからも連絡は無いから、まだ警戒は怠らないように』

「「「了解!」」」

マルスヴァローグ一尉との短い通信も終わり、お客さんの数がまばらになって来たその時
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