函館鎮守府 第一章
第零話 〜5R メイクデビュー函館〜
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とある日曜日の昼頃
日の射し込む部屋の中で、男は少女と一緒にソファに座り、テレビを見ていた。
「やっと来たミュゼ〇〇リアン。しかし先頭はキタサン〇ラック! 今一着でゴールイン! 一着はキタサン〇ラック、二着は……」
「……ダービー2着馬は何処にいるんだ。はぁぁぁ……」
男は深く溜め息をつきながら、手に持っていた紙を握り潰した。自分に都合の悪い過去を消すかのように。
一方で少女は満面の笑みを浮かべつつ、手に持っている紙を大切そうに財布にしまう。
「だから、言ったでしょ? クソ提督♪ サクラ〇クシンオーの血は侮れないって。」
「とは言っても、あのダービー見た後にキタサン〇ラック一点買いするか? 曙」
そう。少女の名は、曙。綾波型駆逐艦8番艦の魂を持つ艦娘としてこの世に生まれ、日々、深海棲艦と戦っている。
一方男の名は、氷上鮎焼。艦娘を士気する提督として東京から函館鎮守府に赴任している。
「クソ提督はいつも、堅実に考え過ぎなのよ。大胆さも勝負では大切なの。」
「確かにそうだけれども……」
「まぁ、クソ提督が堅実だからこそ、私たちも安心感して日々出撃出来ているのも事実。まぁ職業柄仕方ないんじゃない? 趣味に堅実さが表れるのも」
「本当に堅実なら競馬自体しないと思うが……」
「趣味なんだから、良いんじゃない?」
ガチャ
突然、執務室の扉が開いた。提督と曙はドアを開けた主の顔を見て二人とも何かを悟った。
「おい……雪風……まさか」
雪風はポケットから一枚の紙を取り出した。
そして、彼女は笑顔で残酷な宣言をする。
「しれぇ! 三連単って券を300円買ったら、当たっちゃいました!」
二人は慌ててテレビ画面を見て、驚愕する。
「三連単が618,050円だから……1,854,150円じゃん!」
「呉の雪風……恐るべし」
【第零話 終わり】
おまけ【精算】
提督 三連単1000円(6-4-10)、枠連2000円(4-7)
= −3000円
曙 単勝1200円(13) = 15,000円
雪風 三連単300円(13-4-2) = 1,854,150円
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