暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
1823話
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から聞いている桐条美鶴の性格を考えれば、そんな手段は取らないと思うが。
 だが……それは、あくまでも桐条美鶴ならば、の話だ。
 色々な経験をしてきた俺にとっては、桐条美鶴の知らない場所で好き勝手に動いている奴がいても驚くことはない。
 そうなると、最終的には……うん、考えるのは止めておこう。
 言えるのは、1つだけ。
 俺がテロリストになろうものなら、誰も止められないって事だけだ。
 そんな未来が来ないように、祈っておくとしよう。

「結局ゆかりを何とかしないと、桐条グループとはどうしようもないってのは変わらないか」
「だな」

 荒垣が、大人しく俺の言葉に同意する。
 結局のところ、そこに落ち着くんだよな。
 ……となると、そろそろ本格的にゆかりに話を聞く必要があるのか。
 けど、話をしても大人しくゆかりが事情を打ち明けるかどうかは……正直、微妙なところだろう。
 何だかんだと、ゆかりとは友好的に付き合ってると思うんだが、それでも実際にはまだ1ヶ月くらいの付き合いでしかないのだから。
 普通なら、そのくらいの付き合いしかない相手に、自分の大事なことを教えたり……といった真似は基本的にしないだろう。
 もっとも、俺達が経験してきた1ヶ月というのは、そんじょそこらの者達が経験するような1ヶ月ではないのだが。

「いつまでもこうしてはいられない、か。……ゆかりに色々と恨まれる可能性はあるかもしれないが、その辺の話を聞いてみるか」
「そうしろ。傍から見ていると、岳羽は危険なように見えるぞ」

 それは、俺も感じていた。
 普段はそうでもないのだが、桐条美鶴、そして桐条グループの話になると、見て分かる程に態度が変わるのだ。
 それでいて、本人はその態度を表に出さないようにしているのだから、
 まぁ、それでも俺や荒垣から見れば、普通にその辺が分かるのだが。
 タルタロスの攻略を出来なくなっている、というのも痛いだろう。
 もしタルタロスの攻略が出来ているのであれば、少なくてもそちらに集中する事が出来るのだから。
 今のゆかりはそれが出来ないということで、余計に桐条グループに対する不満を抱いている。
 うん、やっぱりこの辺はどうにかした方がいいんだろうな。
 そう思い、TVに視線を向ける。
 そこでやっている番組は、午後4時からの奴だ。
 つまり、ゆかりも既に学校が終わっている筈だ。
 ……あ、でも弓道部が活動していれば、どうだろうな。
 そんな事を考えながら、駄目元でゆかりに電話する。
 数度の呼び出し音の後、ゆかりの声が聞こえてきた。

『もしもし、アクセル?』
「ああ。今、ちょっと時間いいか?」

 携帯の向こうからは、ゆかりの声以外にも様々な声が聞こえてくる。
 呼び込みの声、子供
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