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太陽は、いつか―――

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がはれてすぐに思ったのは、随分と可愛らしいマスターだな、ということだった。
顔だけを見れば14、5だといっても通じるだろう。しかし、その表情や目に見られる精神の成長度合いからすると、17くらい。そんな年で聖杯戦争へ参加するとは、よっぽどの事情でもあるのかもしれない。権力者のために身を粉にするのはこりごりだが、こんな可愛らしい男の子のためであれば、良いかもしれないな、なんて。誠実さを持っていそうなその表情と何か奥底に抱え込んでいそうなその瞳に、ふとそう思った。

言葉を交わして思ったのは、不思議な少年だな、ということだった。
意図的に私を召喚した以上魔術師なはずなのに、そしてなにか暗いものを抱えているのに、普通の少年にしか見えない。そして、親に強制されたことだから、と聖杯戦争の行く末にすら興味を持っていないと来た。瞳を覗き込んでも回答が変わらなかった以上、本音なのだろう。女性慣れしておらず、可愛らしい顔立ちの男の子で、魔術師らしさが存在しない。物好きなマスターでも性行為を狙ったマスターでもなかったけれど、特異なマスターであることは間違いない。現代を楽しませてくれるというし、適度にからかいながら楽しませてもらおう、なんてそう思った。

一緒に二度出かけて思ったのは、なるほどこういう少年なんだな、ということだった。
おそらく彼も、魔術師としての側面を持ち合わせている。ただ、それを切り替えるスイッチの存在とそもそもその側面のことを忘れているのだろう。どことなく、そんな違和感がある。しかし、それは別に今の彼が偽物であるというわけではないの。生前にも見たことがある、どちらも全く同じ人間のちょっと違う側面である、と言うだけのこと。普段はひょうきんものなのに仕事となれば血も涙もない冷酷な人間になる、なんて人もいた。180度違う側面を持っていたとしても、そのどちらもその人間だなんてのはよくある話だ。むしろ全く違う面の方が作っていたりするわけでは無かったりする。だとすれば今抱いている居心地の良さも偽物ではないな、なんて。そんなことを考えだした時点で、こうなるのは決まっていたのかもしれない。

カズヤと遊園地に来て思ったのは。一緒にまるで女の子のように走り回って思ったのは。一緒に昼食を取って思ったのは。観覧車に乗って、小指を絡めて思ったのは。彼のためなら死ぬことだってできる、ということだった。
積極的に死ぬつもりはない。でも、それでも。私はサーヴァントで、とっくに死んだ英霊(亡霊)で。カズヤは人間で、今を生きて、未来のある少年で。だとすれば、彼の命をつなぐために私の命を捨てるのは、何らおかしなことではない。今を生きる人間と過去を生きた英霊の命を等価に考えてはいけないだなんて、まるで騎士様みたいで自分でもおかしな話だとは思うけれど、そう思ってしまったのだから仕
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