乙女たちの宴 〜開幕〜
[6/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
で。さすがに酔ったりせえへんよ。ウォッカみたいな度数の高いお酒飲んでるわけやないんやし」
「そういう問題じゃなくて……飲むなとは言わないから飲むペースだけは考えて。救急車だけは呼びたくないから」
私達それぞれ立場もあるし、世間的にも名前知られてる方なんだから。管理局の方もようやく落ち着き始めてるのに私達が騒がせるようなことするのは不味いんだから。
それを抜きにしても飲み過ぎで病院に運ばれるとか大人として恥ずかしいし……ヴィヴィオにも連絡が行くだろうからダメな大人と思われちゃう。しかも今日はショウの家に泊まってるわけだから必然的に彼にも知られるわけで……
「フェイトちゃんは真面目さんやな。大丈夫や、さすがにそこまで飲むつもりはないし……ふたりにしたい話もあるしな」
にこやかだったはやての顔が真面目に変わったこともあり、私となのはは手を止めて自然と姿勢を正した。はやてがこういう顔をするときは決まって大事な話をするときだと知っているからだ。
「はやてちゃん、私達にしたい話って……」
「もしかして……部隊を再建するの?」
「いやいやいや、そういう話やないから。確かにそれくらい大事な話はするかもしれんけど、決して仕事とは関係のない話やから真面目な雰囲気出さんといて。かえって話しづらくなってまう」
まあ確かに部隊とかに関わる仕事の話ならお酒を飲みながら話したりはしないよね。
でも……部隊再建に匹敵するほど大事な話? それも仕事が関係ないことで…………まさか……いやまさかね。
「じゃあ気楽に聞くけど、はやてちゃんは私達に何の話したいの?」
「私達の今後についてや」
「今後? ……部隊とか仕事関係なくて?」
首を傾げるなのはを見てはやては盛大にため息を吐く。
「なのはちゃんが鈍感なのは今に始まったことやないけど……その仕事中心の思考はどうかと思うで」
「べ、別に仕事のことばかり考えてないし! ヴィヴィオのこととかも考えてるんだから……その呆れたような目は何かな!」
「いや……仕事の他が娘って年頃の女としてどうなんかなって。なのはちゃん、私達確かに管理局員のキャリアとしては10年超えとるけど……まだ今年で22歳になるうら若き乙女なんやで。成人はしとるけど世間から見ればまだまだ若手や。それが1に仕事、2に娘って……」
「う……どっちも私にとっては大切なことだし」
仕事もやりがいのあるものだし、それが人助けにも繋がる。愛する愛娘は日に日に成長していて楽しい。そんななのはの気持ちは理解できる。
でも……はやての言うように私達ってまだ今年で22歳なんだよね。一般的に考えれば仕事に付き始めて苦労してる時期かもしれないけど、興味のあることとかに打ち込んだり、友達と遊んだりもしているだろうし。何より
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ