乙女たちの宴 〜開幕〜
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蔵庫にあるもん適当に使うからな」
「……そういう切り替えの早さも割と気に障るんだけど」
あはは……はやてがキッチンの方に行ってから言うあたり、なんだかんだなのはも楽しんで飲みたいんだね。このあとも言い合いはしそうだけど。
「……フェイトちゃん、さっきから飲んでないよね?」
「え、うんまあ……ふたりのやりとり見てたから」
「ダメだよ飲まないと……明日朝早いの?」
「ううん、今日で一段落したから休みだよ」
「じゃあ飲まないとダメ! これから酔うであろうはやてちゃんの相手を素面でするのは大変なだけなんだから」
それはそうだけど……雰囲気からしてなのはも結構飲むつもりだよね。
酔い潰れてそのへんに寝られるのも困るし、ごみだって出るわけだから誰か動ける状態で居た方が良いと思うんだけど。明日の昼間で寝ちゃって帰ってきたヴィヴィオにその惨状を見られるのは私としても嫌だし。だって……
ママ達さ……お酒を飲むなとは言わないけど、もう少し綺麗にしてベッドで寝ようよ。
みたいなこと呆れた顔で言ってきそうだもん。泣き虫だったヴィヴィオも最近ではすっかりしっかり者になってきてるし。
そんなことも思いながら少しテンションの上がったなのはの相手をしていると、はやてがキッチンから戻ってきた。
キュウリの塩揉みといったシンプルなものからレンコンのハムチーズ焼きといった居酒屋にありそうなものまで次々とテーブルに並んでいく。これを3人で全部食べるとなると結構飲まないと厳しそうだ。
「お〜さすがはやてちゃん」
「そうやろそうやろ、もっと褒めてくれてもええんやで」
「それはやめとく。調子に乗られても面倒だし、見た感じ冷蔵庫にあったもの結構使ってるよね? 明日買出しに行かないと」
「うーん何やろ……冷たい返しやけど納得せざるを得ないこの感じ」
はやては善意で色々と作ってくれたんだろうし、今の気持ちも分からなくもない。でもここはなのはの家で家主はなのはなわけで……もう考えないようにしよう。私が考えても仕方がないことだし、目線が合ったりして絡まれると面倒だから。今日は楽しく飲むために来てるんだし。
「そんなことよりおつまみも出来たわけだし、仕切り直そうよ。そういうわけではやてちゃん」
「え、また私なん?」
「今日宅飲みやろうって言いだしたのははやてちゃんでしょ」
「それはそうやけど……まあええか。これからが本番やで、乾杯!」
ハイテンションなはやてに釣られる形で私となのはも乾杯と叫ぶ。
やっぱり友達と一緒に何かするのって楽し……
「ちょっなのは、一気に飲んだら身体に悪いから。はやてもそれ対抗して一気に飲もうとしないで!」
「大丈夫だよフェイトちゃん、私達そんなにお酒に弱くないし」
「それにまだ1本目や
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