乙女たちの宴 〜開幕〜
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はやての主観だから……もういい加減……っ」
「お、今ええ反応したなぁ。フェイトちゃんって結構感度ええんやね……もしかしてひとりでやっとったりするん?」
「そ、それは……」
正直なところ……私だってもう大人だし、そういうことに興味がないと言ったら嘘になる。それに女性だってそういう欲求はあるわけだし、一定の周期でその欲求は強まったりもするものだろうし……。
何より私には好きな人が……昔からあれこれ考えることはあったけど、今は昔よりも先のことまで想像しちゃってる。デートのこととか初めてのキスとか……結婚とかその初夜とか。
「その反応からして……月に何回というよりは週に何回って感じやな」
「そそそんなにして……な、なのは!」
自分では墓穴を掘るばかりでどうにもならないと思った私は、はやてを止められるであろうなのはに助けを求める。
だけど視線の先に見えたのは、自分の胸に手を当てて何か考えている親友の姿。あまり私の方に興味を持っているようには思えない。
これでは私ははやてから更なる恥辱に遭ってしまう。そう思った矢先――
「な〜の〜はちゃん」
はやては、私に向けてたものよりもより悪い輝きが増した笑みを浮かべながらなのはに近づいて行った。どうやら彼女の中で私よりもなのはの方が面白いと思われたようだ。
解放されて嬉しいとも思うけど、まだ乾杯したばかりでビールを1本目。お酒が入ってるのは間違いないけど、言動が不安定になるほど誰も酔ってはいない。
にも関わらず……はやてがここまでやってくるなんて。この先また自分が標的にされたとき不安だなぁ……そのときは怒ればいいんだろうけど、多分私じゃ上手く怒れなくていいようにされるだけだろうし。なのは、このあとのためにガツンと言ってくれたりしないかな……
「地味に深刻そうな顔していったいどないしたんや?」
「べ……別にどうもしてないよ」
「なのはちゃん大丈夫や。なのはちゃんのおっぱいも十分に大きいんやから気にせんでええよ」
「どうもしてないって言ったんだけど! ……でも――」
「まあ私達の中では小さいんやけど」
「――ありがと……って、今のやっぱなし! というか、はやてちゃんは私にケンカ売ってるのかな!」
「まさか〜、全力全開でトラウマになりそうな砲撃するなのはちゃん相手にケンカ売るはずないやないか」
「どう考えてもケンカ売ってるじゃん!」
なのはも我慢の限界の来たのか、はやてを追いかけ始める。それに対してはやてはお酒を持ったまま笑顔に逃げる。
楽しそうに追いかけっこをしているようにも思えるけど、多分この場で楽しんでるのははやてだけだと思う。あとで振り返れば私やなのはにとっても良い思い出になってるのかもしれないけど。
「はやてちゃん、人の家でドタ
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