決勝開始
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から積極的に振っていけばいい。と続ける剛。特に特別なことをする必要はない。いつも通り戦えば十分に勝てると剛は見込んでいた。
「じゃあ・・・明日に向けて寝ろ!!」
「切り方雑!?」
とりあえず話したいことは話したのでミーティングを強制終了し全員を休ませることにした。選手たちはまだまだ聞きたいことがあったようだが、剛にそう言われると相当疲れていたらしく、すぐに眠りについてしまった。
「音ノ木坂の戦力は以上だが、何か聞きたいことがあるやつはいるか?」
一方のUTXも監督の西村を中心にミーティングを行っていた。一通り話を終えたところで西村がそう言うと、キャプテンの英玲奈がスッと手をあげる。
「監督は誰が先発してくると思いますか?」
音ノ木坂は今大会4人の投手が投げている。ただ、エースである花陽がほとんど投げているため誰が先発してくるのか、英玲奈は考えがまとまらず監督に助言を求めた。
「予想は付かないが・・・まず小泉の先発はない」
「それはなぜですか?」
「この決勝は消化試合だからだ。ここで勝っても負けても全国で俺たちは決勝以外で音ノ木坂とは当たらない。なら無理して勝たずにエースを隠した方がお利口なんだ」
監督の読みに納得しうなずく一同。それからしばし考えた後、西村はさらに言葉を紡ぐ。
「俺なら今日と同じオーダーを組むな。戦うには十分な組み方だし」
つまり海未を先発してくると考えている西村。選手たちはそれに納得すると、もう少し質問をしてから解散し自室に戻る。
「ツバサ」
「??何?」
そんな中呼び止められた少女はその人物の元に歩み寄る。西村は窓から外の景色を見つつ口を開く。
「明日調整登板させる。準備だけはしておけ」
「了解」
エースでありながらここまで登板のないツバサを明日投げさせると宣言した西村。ツバサはそれを受け適当に返事すると、部屋から足早に出ていった。
「天王寺、楽しみだよ、お前とまた戦えることに」
拳を握っている右手に不思議と力が入る。その目はまるで復讐に燃えるような、王者とは思えない目をしていた。
翌日・・・
「今日もいつも通り先攻で頼むぞ」
「もちろんです!!任せてください!!」
試合前のメンバー交換へと向かう剛と穂乃果。二人は本部席に到着すると、そこにはすでに対戦相手のUTXの監督とキャプテンが待ち構えていた。
「音ノ木坂だね?メンバー票をもらえるかな?」
「はい!!こちらです」
審判が選手に不備がないか確認しているそんな中、剛はUTXの監督を見て驚愕していた。対する西村はニコッと笑みを
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