第3章 リーザス陥落
第101話 真なる王
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ランスとリアの盛大なお仕置きも時間はそれなりにかかったがどうやら終わった様子だ。今はあまり悠長にしていられる時間はない、と言っているのに かける時間が長すぎると不満顔のかなみ。でも 口に出しては言えないのは仕方ないだろう。主君の前であるから。
因みにランス以外の元凶とも言えるサヤはと言うと、ランスとリアのフルコースを受けていて、高飛車だった感じは最早見る影も無かった。更には全裸にされたままで、ぴくぴくと全身を痙攣もさせて、口元には涎、白目をむいていた。
性格は兎も角 容姿は端麗とも言える顔が完全に崩れ去っていたと言える。今の自分を見たらきっと発狂するだろうけど、これこそが自業自得と言えるのでこのままにしておこう。
「彼女はこのまま牢屋に繋いでおきましょう。……この処遇はまた後ほど」
「あ、いつの間にか裸じゃなくなってるじゃないか。マリス」
「こんな事もあろうかと、服を持ってきておいたの。……本当に無事で良かった」
マリスがすっかりと服を纏ってる事にランスは不満顔だったんだが、今はそれどころじゃないから かなみは何も言わなかった。リア自身もすっかりいつもの調子に戻っている。お仕置きを喜々としてやってたから それが何よりの活力剤やら精力剤やらになったのだろう。
服もすっかりと元通りに戻していた。
「わーい! 久しぶりのお外っ お外っ♪ るんるんるん♪」
「やれやれ、これでオレ様の任務も終わりだな。まったく長い任務だったぜ」
もう終わり! と言わんばかりの様子なランスだが、それは違うとかなみが声を上げる。
「馬鹿! まだでしょ!! カオスを見つけて 魔人を……! ユーリさんの所に合流しないと!」
「ふん。馬鹿者が。オレ様の下僕ならその程度軽く熟すだろうが。いらん心配ばかりして、これだからへっぽこは。……だが、カオスとやらは可愛い子って可能性も大いにあるから必要だったな」
随分と昔の話を覚えてるランス。それはカオスは実は女の子じゃ? と言う馬鹿な妄想。……ランスはエロに関しては記憶力が異常なまでにあるから。
かなみは、ランスに食って掛かろうとしかかったのだが そのセリフの中のユーリを信頼しているかの様な部分が頭の中に残り、言葉をどうにか飲み込んだ。
「魔人に対抗する力を持つカオスは、今も封印の間にある筈です。あれはリーザス王家の血を継ぐリア様と聖武具なしには辿りつけない聖域にありますから。如何に魔人とは言え…… いや 魔人であるからこそ、手に入れる事は不可能なのです」
「んじゃ そこ行くぞ。さっさとな」
「はーい! ダーリンっ!」
そう、全ては カオス。……そこから始まるのだ。……全てが。
「……ユーリさん。どうか 無事で……」
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