第3章 リーザス陥落
第101話 真なる王
[3/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
て)では 女を犯す事が出来ない。
曰く トーマの指示には流石に逆らえない。
それらの話を訊いていたから。
そして 何より トーマと言う男の戦力は知っている。
「魔人側とヘルマン側に亀裂が入った、という事で間違いないでしょうか」
「はい。恐らくは……としかいえません。魔人がただの1人でさえ 戦線に来ていない事から、想像が出来ます。……或いは何かを、狙っていると言う可能性も……」
魔人サイドがカオスを狙っている事は判っていた。
だが、そうならば ここまで入ってきた解放軍を全滅させ、聖武具を回収し、カオスの元へと向かうのが早いだろう。なのに 魔人が参戦してくる気配はなかったんだ。そこに強い違和感を感じていたが、今は進むしかない。
「とりあえず早くリアの部屋へ行こ。あ、多分だけど 上で戦ってるのはユーリさんよね? ダーリン」
「あん? まぁそうだな。オレ様の下僕だ。言いつけをちゃんと守ってるのであれば、この城に来てる筈だ。リアを助ける間にてきとうに時間稼いでおけと言っておいた」
「さーすがダーリンっ! ユーリさんだったら魔人相手だって十分時間くらい稼げるわよねー? なんたってダーリンの下僕なんだもんね!」
「り、リア様……」
かなみは心配そうにリアの方を見た。
それを感じたマリスはそっと耳打ちをした。
「判ってますよ。……かなみ。ですから貴女はユーリさんの元へ。現状の確認と 私達が救出された事をどうにか伝えてください。その間に我々でカオスを手中に入れます。良いですか。決して無理はしない様に。……現状で魔人に抗う術は カオスのみなのですから」
ユーリの実力は判っていても、魔人相手にはいくら何でも無理だと言うのがマリスの判断だった。
基本的に人間界に伝わっている範囲ではあるが、魔人のレベルは最低でも90は超えている。しかもそれは下級魔人と分類されるレベルでそれだ。……基本的に魔人は100を軽く超えていると言われており。現人類で匹敵すると思われるのが不明レベル値と言うよく判らないレベルを持つユーリだけだ。だが、用途は不明であると訊いている為 そこを期待は出来ないだろう。
そして 何よりも厄介なのが魔人固有の能力の1つ。絶対とも言って良い能力の1つが無敵結界の存在だ。
その結界の前には 如何なる力も無力になってしまうのだ。歴代の英雄と称される人類の戦士も 最後にはその無敵結界の前に敗れ去ったと言う事実も残っているから。
「……よろしく頼みましたよ、かなみ」
「……はいっ!」
かなみは 力強く頷くと 素早くその場を後にした。
「む? かなみは何処へ行ったんだ?」
ランスもそれに気づいたが、マリスが制する様にランスの前にたった。
「かなみには伝令
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ