暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
1822話
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きにして食べるとしよう。
 そうして俺が卵を割って溶いている間に、荒垣は水菜をざく切りにし、エリンギを薄く切り、ミョウガを縦に千切りに、豚ロースを一口大に切る。
 そうして12分30秒となったら、ミョウガ以外の残りの具材を入れて一気に火を強める。
 具材を投入して30秒茹でたら、そのまま鍋の中身をザルにあけ……荒垣が適当に自分の分と俺の分を溶き卵の入っている丼に取り分ける。
 無言でそれを受け取った俺は、丼の中身をかき混ぜて、卵を絡めていく。
 うどんや具材の熱で半熟になっていく卵。……いや、完熟なのか?
 ともあれ、そうしてかき混ぜた丼に荒垣が出汁醤油を回し入れ、ミョウガの千切りを乗せ、ゴマを振りかけて……釜玉うどんが完成する。

「食え」

 短く告げる荒垣に頷き、俺はそのまま箸を手に取る。
 そうしてうどんをすすると……まず最初に出汁醤油の香りが口の中に広がり、続けてうどんの歯応えと、水菜とエリンギの食感、豚肉の旨みが押し寄せてくる。
 そんな中でミョウガの爽やかな香りと生だからこその食感がアクセントとなる。
 うどんの熱さによって、ゴマの香りも増している。
 ……うん、美味い。
 俺と荒垣は、揃って無言で釜玉うどんを食い進める。
 5束入っているうどんを買ってきて、卵と同じく荒垣が2人前、俺が3人前の割り当てとなったのだが……あっという間に、そのうどんは俺と荒垣の腹の中に消える。
 何だかんだとこの世界に来て色々と忙しい日々が続いたけど……たまにはこういう日があってもいいよな。
 しみじみと、そう思うのだった。
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