【ネジおじさんとハッピーハロウィン】
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装しないの?」
「ん? あぁ…俺もいい歳だし、仮装する気にはならないよ」
ヒマワリの問いにそう述べるネジ。
「ネジおじさん、真っ白な着物着て三角頭巾すればカンペキなユーレイになれるってばさ! 長い前髪をこう…、サドコみたいにすれば余計コワそうだしさっ?」
「いや…、そう言われてもやらないからな」
以前そのような格好をさせられた事はあるが、周囲から女幽霊か雪女のように見られて困った覚えしかないのを、ネジはボルトとヒマワリに話す気にはなれない。
「とにかく二人にはハッピーハロウィンという事で……お菓子の詰め合わせをあげておこう」
「わぁ、ありがとうネジおじさん!」
「へへ、サンキューおじさん! …このまま家に来てくれってばさ、ハロウィンパーティーしようぜ! 父ちゃんはどうせ火影で忙しくて帰って来ないし……母ちゃんがハロウィン用のごちそう作って待ってくれてっからさ!」
「そうだよ、ネジおじさんも来て来て!」
「あぁ、それじゃあお言葉に甘えるとしようかな」
ネジがボルト、ヒマワリと共にうずまき家に到着すると───
「Trick or Treat! ネジ兄さん、お菓子をくれないとイタズラしちゃいますよ♪」
「ひ、ヒナタ、お前……」
出迎えてくれたヒナタは、顔の頬に黒ペンで三本線を入れており、頭にはネコ耳……より大きめのキツネ耳のカチューシャを付けていて、家に来たネジに子供っぽいおねだりポーズをしながらニコニコしている。
「え、え〜と、すまんヒナタ……お菓子は全部うずまき家に来る途中に他の子供達にもあげてしまったから、もう無いよ」
「えっ、私には無いの…? じゃあ、ネジ兄さんにイタズラしないとですね!」
「なッ、ヒナタからイタズラだと…!?」
「黒ペンで私と同じ三本線を頬に書いてあげます、ジッとしていてね?」
(な、何だ、それだけか……)
何を期待していたのか自分でもよく判らないが、従妹のヒナタにされるがままネジは黒ペンで頬に三本線を入れられる。
「──はい、これで完璧にネジ兄さんもうずまき家の仲間入りだよ」
「あぁ、うん……」
「ついでにキツネ耳のカチューシャも付ける? ネジ兄さんの分もちゃんとありますよ」
「いや、そこまでは遠慮しておくよ」
「わーい、これでネジおじさんはヒマとお兄ちゃんとも同じだねっ!」
「同じっつーか、おれとヒマワリは1本線足りないってばさ?」
「だったら一本付け足せばいい。…ヒナタ、さっきの黒ペンを貸してくれないか」
「はい、ネジ兄さん」
「ほらボルト、ヒマワリ……」
ネジは二人の頬に一本線を付け足してあげた。
「…はん、父ちゃんと同じ三本線
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