777部分:第六十三話 劉備、牧になるのことその二
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
第六十三話 劉備、牧になるのことその二
「怪物にしか見えなかったぞ」
「ああ、俺の仲間達だ」
しかし華陀はへ依然としてこう袁術に話すのだった。
「気のいい奴等だ」
「あの、それで済ませるには」
「かなり無理があるかと」
紀霊と楽就は戸惑いながら華陀に返した。
「あの二人は」
「言い様がありませんし」
「そうか?何かおかしいところはあるか?」
だが、だった。彼にはわからないことだった。
「空も飛べるし。頼りになる連中だぞ」
「いや、それは幾ら何でも」
徐晃も突っ込みを入れずにはいられなかった。
「空を飛べるとなると。人間では」
「術だろうな」
そのこともこれで終わらせる華陀だった。
「見事な術だな」
「この男、違うわね」
曹操も華陀のその器には唖然となっていた。
「妖怪を仲間にしてもこの平然さ。有り得ないわ」
「今の絶対にそうよね」
「そうだよね」
馬岱と許緒もそれを話す。
「人間じゃないわよね」
「妖怪よね」
そんなことを話してだ。あの二人のことは殆どの者が人間ではないと断じた。だが問題はそれで終わりではなくだ。他にもあった。
三姉妹がだ。下喜にこう言われたのである。
「えっ、バイスとマチュアが?」
「はい、急にです」
「いなくなったの?」
「何でよ、それって」
「マネージャーがいなくなるなんて」
張梁と張宝も話す。
「これからまたお仕事がはじまるのに」
「おかしな話ね」
その三人の怪訝な話を聞いてだ。草薙がいぶかしむ顔になってだ。彼女達に問うたのだった。
「おい、今バイスとマチュアって言ったな」
「うん、そうだけれど」
「あたし達のマネージャーよ」
「色々としてくれてるけれど」
「そうか。あいつ等も来ていたんだな」
「いるとは思っていたがな」
草薙だけでなく八神も言ってきた。
「あんた達についてたのか」
「そうしていたか」
「何かあるの?」
張角は二人の剣呑な様子にきょとんとした顔で返した。
「あの人達に」
「ある、だから言うんだ」
「それでだ」
こう話す二人だった。
「あの連中がいるということはな」
「他のオロチの奴等もいるか」
「オロチ?」
「何、それ」
張梁と張宝も怪訝な顔になってだ。草薙と八神に尋ね返した。
「蛇がどうかしたの?」
「怪しい感じはするけれど」
「簡単に言うとな」
草薙は自分でもわかるようにだ。こう三姉妹達に話した。
「あの連中は世界を破壊しようとしている奴等だ」
「この世界をって」
「ああ。人間の世界をな。破壊しようとしている奴等だ」
「あの連中も人間ではないの?」
「そうよね」
曹仁と曹洪は二人のことを知らないがそれでもこう言った。
「同じ人間なのに」
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ