第百七話 クナップシュタイン日記
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ろそろ年貢の納め時ね」
「はい、既に準備は完了しています」
「まあ、彼は囮捜査官として活躍したことに成る訳ですから」
「しかし、宜しいのですか?サイオキシン密売犯となれば、大逆犯に次ぐ大罪ですが」
「この点は、リスク分散の為と思って下さい」
「はっ」
「時期が来たら、軍務尚書、統帥本部長、宇宙艦隊司令長官、装甲擲弾兵総監にはお父様から伝えますから、その際には協力するようにとのことです、ただし主導権は憲兵隊とハルテンベルク伯の警察局が行いますから、喧嘩しないようにお願いします」
「はっ」
「所で、金髪と赤毛は旨く動いているかしら?」
その言葉に、ブレンターノが応える。
「キルドルフ大尉が旨く誘導してくれています」
「宜しい、赤毛に出来る限り手柄を立てさせるように確りと作戦をお願いします」
「御意」
「此で、帝国に巣くう悪癖の病巣の一部を摘出出来る様になりますな」
グリンメルスハウゼンが感無量という感じで呟いた。
「全くですな。この老体にも活力が沸いてきますわ」
ケーフェンヒラーも楽しそうだ。
「あと20日間、気を締めて行くのです」
「はっ」
「御意」
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