第百七話 クナップシュタイン日記
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戦部隊に文句言いに行くと、最初はシュターデン大佐の弁説が栄えるんだけど、次第に実戦的な連中から来る教訓に論破されて、予算を更に取られて帰ってくるんだよね。
それからシュターデン大佐は酒の質を落とす作戦をしたりとかしているけど、何時も負けているな。その為に一番まともなモルト中将閣下と私と兵站班長のシューマッハ中佐が愚痴を聞くはめに成っているんだ。シュターデン大佐も悪い人じゃないし、ただ真面目すぎる気合いがあるんだよね。
話を聞けば、シュターデン大佐は宇宙艦隊総司令部参謀や士官学校教官というエリートコースから、あの士官学校始まって以来の成績不良と素行不良で島流しに遭ったフレーゲル男爵の逆恨みで、島流しに遭ったそうでそれを皇帝陛下がお救い下さったそうだ。
酒飲みながらシュターデン大佐は如何にして皇帝陛下のお役にたてるかを日夜考えていると力説していた。それだからこそ、無駄遣いを無くしたいという考えなんだそうだ。シュターデン大佐も色々たまってるんだなと、好感が持てるように成ってきたのは不思議だ。
憲兵隊兵站班長シューマッハ中佐も苦労が絶えない方だ、私とは出身地が近いとあって直ぐに親しくなったんだけど、それ以前は相当苦労していたようで、実力はあるんだけど、今までは上司に恵まれなかったそうだ。
此処へ来る前はアホ貴族の部下でアホ貴族が行っていた軍事物資横領に気がついたために、アホ貴族によって横領の主犯と言う冤罪をでっち上げられて、収監されて処罰を受ける寸前だったらしい。それをケスラー大佐の捜査で冤罪と判明して、アホ貴族は処罰されて、憲兵隊へスカウトされたとのことだ。
やっぱケスラー大佐は凄いね。それ以来シューマッハ中佐は憲兵隊で兵站を担当して居る。帝国では兵站科は重要視されてないけど、本来は重要なんだけどね。その専門家のシューマッハ中佐は素晴らしい補給計画を立てることで有名に成っている。
やはり、私は憲兵隊に来て良かったな。願わくば、グリンメルスハウゼン大将閣下とケーフェンヒラー中将閣下それにグリルパルツァーよ、まともに仕事してくれ!お願いだから少しは仕事をしてくれ!オーバーワークで大変です。それが駄目なら、プリーズ人員増加!!
帝国暦482年10月1日
■オーディン 憲兵隊総監部総監室
クナップシュタインが嘆きながら仕事をしてる中、総監室ではグリンメルスハウゼン大将、ケーフェンヒラー中将、ブレンターノ准将、ケスラー大佐、テレーゼ、カロリーネが集まって最後の締めを話し合っていた。
「殿下、後20日で作戦決行です」
「長かったわね、細工は完璧なんでしょう」
「はい、内務省もハルテンベルク伯を中心に動いていますし、
各艦隊、各工廠、各補給敞にも踏み込み出来る様になっています」
「マチアスもそ
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