第22話 D∴G教団壊滅作戦 後編
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方は何も悪くないんですから……」
ティオはそう言うが表情は暗いままだ。ロイドはそんなティオに近づいていくと彼女の目の前で自分の頬を殴った。
「な、何を……」
「……俺は君を悲しませてしまった。こんな形でしか自分を罰することが出来ない。本当にごめんな」
「……真面目な方なんですね、気にしなくてもいいのに……」
「いや知らないからいいなんて言う事は無いよ。誰でも触れられたくないことはあるんだ、例え知らなくてもそこは触れてはいけないと俺は思っている。だから謝らせてくれ、ごめん!」
ロイドはそう言って土下座をする。ティオはどうしたらいいかオロオロしていた。
「ロイド、そこまでにしておけ。ティオが困ってるだろ?なあティオ、実際に会ってみてどうだ?俺の弟は怖いか?」
「……はじめはビックリしましたけど……優しい人だって思いました」
「なら問題ないだろう?ロイドならきっといいお兄ちゃんになるさ、なあロイド」
「ああ、事情は分かったよ。俺はティオが家族になることに何の反対もない」
「……本当にいいんですか?得体の知れない子がズカズカと入ってきたというのに……」
「そんなことないさ。俺たちはこうして知り合えた、ならもう知らない仲じゃない。今日から家族になるんじゃないか。だからよろしくな!」
ロイドはそう言ってティオに手を差し伸べた。
「……はい、よろしくお願いいたします……ロイドお兄ちゃん……」
「へへっ、何か照れくさいな」
二人はそう言って握手をかわした。
「私たち、完全に蚊帳の外だね。リィンお兄ちゃん」
「そうだな……ってお兄ちゃん?」
「うん、何だかわたしもそう呼んでみたくなって……駄目かな?」
「いや全然いいよ、むしろ新鮮な気分だしね」
「ありがとう、お兄ちゃん」
フィーのお兄ちゃん呼びに僕は顔を赤くしてしまった、そんな僕たちのそんなやり取りをガイさんは微笑ましそうに見ていた。
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