第22話 D∴G教団壊滅作戦 後編
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じゃねえよ!
「てめえ、ここまで悪逆非道をしてきて最後は勝手に死ぬだと!?人をおちょくるのもいい加減にしやがれ!」
これじゃあ死んでいった子供たちとその親が報われねえじゃねえか……
「ざまぁみなさい……最後に勝つのは私たちよ……」
憎々しく不敵に笑うイルメダ、一瞬切り殺してやろうかと思ったがそれよりも大事な事を思い出して踏みとどまる。
「おい、どうせ死ぬなら一つ教えてくれ。レンって子はどこにいる?」
「レン?知らないわね……」
「とぼけるんじゃねえ!お前らのロッジの一つにずっと昔に壊滅したのがあるだろ、そこにいた女の子だ!」
「壊滅したロッジ……そうか、そこの子供は実験番号62番だったな……ならその傍にいた少女……46番のことを言ってるのか……」
実験番号……リィンの事か。子供を道具扱いとはな。
「そうだ。その女の子はどこにいるかって聞いてるんだ」
「……知らないわよ。そもそも楽園が壊滅して生き残ったのはあの方とその側近だけ……その二人はあの方のお気に入りだったからねえ……私も探したわ。でも少女は見つからなかった……そこの子供にはあんたがいたから手が出せなかったし本当についてないわね……」
「……そうか」
嘘をついてる可能性もあるがこいつの話ではレンって子は教団にはいないらしい。となると今どこにいるかは分からねえって事か。
「リィン、そのだな……」
「大丈夫だよ、団長」
俺がリィンに何か声をかけようとしたがリィンは首を横に振る。
「レンは生きている、あの子が簡単に死ぬ訳がない。少なくとも自分の目で見るまでは何年かかろうとも探し出して見せるさ」
……どうやらいらない心配をしちまったようだな。こいつが覚悟を決めたなら俺も協力してやるだけだ。
「…どうやら毒が完全に回ってきたようね……ああ……ヨ…ヒ…さ……ま……いつ…まで…も……お慕い……して……い……ま……」
……イルメダは何かを呟こうとしたが最後まで言えずに絶命した。
「……やるせねえな、これが世間を騒がせた教団の最後かよ……」
その後俺たちはガイが連れてきた生存者の女の子を連れて病院に向かった。D∴G教団はこの日をもってして壊滅した。
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sideリィン
D∴G教団との戦いが終わって半年が過ぎ僕とフィーは今クロスベルにいる。団長達は事件の後始末をしているためこの半年は少ししか会っていない。僕も何か協力したかったが団長に今は休めと言われてベルハイムにお世話になっていた。
「それにしても最近警察とか遊撃士が凄く忙しそうだよなー」
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