第22話 D∴G教団壊滅作戦 後編
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のか眠ってしまった。
「ガイ、お前はその子を連れて外に出ろ。早く病院まで連れて行ってやらないと危ないぞ」
「セルゲイさんはどうするんです?」
「俺は他に生存者がいないか探してみる」
「分かりました。こちらはお願いします」
俺はそう言って少女を抱えてロッジの外を目指して走る。急がないと……!
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side:ルトガー
イルメダを捕らえた俺たちは道中に倒れた教団の戦闘員も連れて外に向かっていた。だが数が多い為何回も往復しないといけなさそうだ。
「ガイたちは大丈夫だろうか?心配だな」
「リィンとフィーをあちらに向かわせるか?」
「そうだな、二人が戻ってきたらガイたちの援護に行かせるか」
「……うぅっ……」
俺たちがそんなことを話しているとイルメダが目を覚ましたのか朦朧としながら声を発した。
「よお、御目覚めか?」
「こ、ここは……私は一体……?」
「ここはロッジの外だ。お前はこれからブタ箱にぶち込まれて一生を牢屋で過ごすことになるだろうぜ」
「そうか……私は負けたのか……ふふっ、どうやらここまでのようね……」
あん?えらく潔いじゃねえか、何か企んでるように見えるが……
「意外と潔く負けを認めたな?」
「どうせ教団もお終いだしあの方にも見放されたはず……もうどうでもいいわ……」
「あの方……?そいつは誰だ」
「私を救ってくれた方よ……この腐った世界で私を導いてくれたたった一人の方……」
「そうか、まあそいつもとっくに捕まってるんだろうし牢屋で会えるかもしれんぞ?」
「……ふふっ、おめでたいわね」
「あん?」
さっきから何か違和感を感じる、そもそもあれだけの狂った実験をしてきたこいつらがこんな簡単に諦めるものか?
「団長!」
「リィンか、フィーはどうした?」
「そ、それが大変なんだ!倒れていた教団の戦闘員たちが次々に血を吐いて…!」
「何だと……まさかッ!?」
俺はイルメダを見るとこいつも口から血を吐いていた。
「てめえら、まさか毒を!?」
「言ったでしょ、私たちはもうお終いだって……お前らに裁かれるくらいなら自ら死を選ぶわ……がふっ!?」
イルメダは更に大量の血を口から出した。くそっ、何で気が付かなかったんだ!
「リィン、アーツで毒を解除するんだ!」
「それがフィーがそれを実行したんだけど効果がないんだ!」
「効果がない?」
「無駄よ……この毒は回るのが遅い代わりに強力で身体中に流れたら最後治す術はない……」
こいつら気を失う前に毒を飲んでたってのか!?最初から死ぬつもりで……ふざけん
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