第十幕:虹へ未来の贈り物
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、あの時の・・・」
俺は思い出す・・・七夏ちゃんと再会できたあの日、七夏ちゃんが写真屋さんへと案内してくれて、その時、七夏ちゃんが見つけたセブンリーフの写真立て・・・。
時崎「あの日、七夏ちゃんお誕生日だったんだ・・・話してくれれば良かったのに・・・」
七夏「そんな・・・ほぼ初対面のお客様に『今日お誕生日です』なんて言えません・・・」
確かに、七夏ちゃんの言うとおりだ。「今日、お誕生日です」なんて言うと、プレゼントを催促する事になる。七夏ちゃんの性格から、それは考えられない・・・と納得した。
七夏「あの時、柚樹さんが写真立てをプレゼントしてくれて、とっても嬉しかったです!」
時崎「まあ、結果的に・・・なんだけど、七夏ちゃんのお誕生日にプレゼントできていたみたいで、良かったよ・・・過去へのプレゼントみたいで、ちょっとくやしいけど」
七夏「くすっ☆ 今は過去でも、お誕生日の時は未来です!」
時崎「そうか・・・。そうだ、七夏ちゃん!」
七夏「はい!?」
時崎「その『MyPad』に七夏ちゃんの写真を送るよ」
七夏「わぁ☆ ありがとうです!」
時崎「それから、その『MyPad』用のカバーも見に行かない?」
七夏「え!? いいのですか?」
時崎「勿論! 七夏ちゃんさえ都合がよければ」
七夏「はい! ありがとうございます!」
直弥「(凪咲)」
凪咲「(はい?)」
直弥「(七夏は、あのお客様とよく話しているみたいだが)」
凪咲「(そうね。気になるの?)」
直弥「(ま、まあ・・・一応・・・)」
凪咲「(七夏が、あなた以外の男の人に懐いているのは、私も見た事ないから)」
直弥「(時崎君だったかな・・・また、話す機会があるかも知れないな・・・)」
凪咲「(七夏にとっては、もう普通のお客様じゃないかも知れないわね。心配?)」
直弥「(心配というよりも、俺は、七夏の直感を信じるよ)」
凪咲「(それは、私も同じ・・・かしら?)」
直弥「(凪咲の直感には感謝してるからね)」
凪咲「(あら、昔の事を思い出すわ・・・)」
七夏ちゃんの「MyPad Little」は「WiFiモデル」で記憶容量も最小限のようだが、それでも最新モデルの為、俺の「MyPad」に迫るスペックだ。電化製品の進歩の凄さを、改めて実感する。
七夏「柚樹さん?」
時崎「どおしたの?」
七夏「説明書がありません・・・」
時崎「あー、説明書か」
そう、この製品にはいわゆる分厚い「取扱説明書」は無い。実際に操作しながら覚えろという事だ。これは、俺がMyPadを手にした時、同じような事を思ったりした。小説を読む事が好きな七夏ちゃんは、最初にしっかり説明書を読むタイプなのだろうか・・・。
七夏「説明書ってないのですか?」
時崎「M
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