憧れ
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々ね、永久ログアウトされた人の意識を無理矢理別の身体に入れて動かす時点でガタがきてた。
もう私は1歩も歩けないし、動くこともできないわ。』
「うそ…」
『そんな辛そうな顔しないでアスナさん、私は最後に貴方と本気の勝負が出来て楽しかったよ。
ほら、早く行って?』
そう微笑むアリスは私に奥の扉を指差す。
──このままここを離れたら……
その時、頭上からアナウンスが鳴り響いた。
《四天王何をしてる!》
『不味い、アスナさん!』
そう名前を呼ばれた私は視線を頭上からアリスへと移す。
《この使えないハエが、そこにいるのは……そうか彼女か。なら、君から消すだけだー!》
そうアナウンスが響いた瞬間、目の前に何かが現れる。
《僕はこの世界の創造者、そう神!僕の邪魔をするお前らを消すなんて朝飯前なのさ!》
「ママ!危険です!」
ユイちゃんが私の前に立つ。
「貴方……GM?」
──この世界の神はオベイロンとかいう名前だった筈、それが下層まで来てプレイヤーを消す事が出来るNPCが存在するはずがない…!
《僕の計画を邪魔する奴らは、いくら明日奈くんでも消すだけだ!ひはははは!喰らえー!》
何か球体が飛んでくる。
私は急いでユイちゃんを守る。
──今の私があれを喰らったらHPは0になる、皆ごめんね……。
爆発音がなる瞬間、私は目を瞑って攻撃が来るのを待った。
でも、いつまで経っても身体には何も当たらない。
《何故だ、何故お前が邪魔をする!》
「アリスさん…!」
ユイちゃんが私の腕から見えた景色に絶句している。
「どう…して……」
『私の憧れ…が……貴方だったから…』
彼女がふらっとふらつき、私は急いで駆け寄るが彼女の身体が薄れていくのは止まらない。
『攻略組の…最高峰……の1人で…同じ女の子……いつか、話したいって…思っ…てたけど…その前に…ラフコフに殺されちゃって……』
「それ以上話しちゃダメ…!」
そう私が止めても、彼女は首を横に降る。
『覚えて…おいて……貴方には…沢山の仲間が…いる…1人じゃない……だから…諦めないで……』
「セナさん…!」
私が彼女の名前を呼ぶと驚いた表情を浮かべて、その後に嬉しそうに笑った。
『アスナ…さんに…名前を呼んで…貰えたの…2回……め……』
その後の言葉は繋がらなかった。
パリンとこの世界では聞くはずのない音が私の前で鳴った。
この瞬間、私はある日の事を思い出した。
とある街でライくんとパーティを組んでいた時、女の子2人と男の子1人で噴水広場で話していた。
その時、二人の女の子が歌を歌っていた。
その一人
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