憧れ
[1/3]
[8]前話 前書き [1]次 最後
──剣速が早すぎる…!
「っ……!」
『こんなもんじゃないわよね、閃光さん!』
──ここでの戦闘に慣れてないせいね…
HPは半分まで減っている私に対してアリスは3分の1しか減っていない。
ソードスキルが使えないのがハンデになっている。
『ねぇ、質問していい?』
「……何かしら?」
いきなり剣を止めて、私の顔を見て質問をし始める。
『ライア、本当に生きてると思ってるの?』
私は考えていた事がバレていた事に驚き、表情に出してしまう。
『アスナさん、貴方は本当は疑ってるんじゃない?
目の前でログアウトしていく姿を見て、真実から逃げるために自分の弱い部分を隠すための理由にしてるんじゃないの?
確かに生きてる可能性もあるかもしれない、でも絶対に生きてるなんて誰が言っ……「生きてます!」』
アリスの言葉に後ろから大きな声かぶさった。
「パパは私とママをおいて、何処かに行くなんて有り得ません!どれだけ遠くに行ってても必ず戻ってくるのがパパです!
それにママにとってパパの存在は自分の弱さを隠す物じゃないです、ママとパパは2人で1人のように支えあっているんです!」
ユイちゃんの言葉に私は自らに怒った。
──そうじゃない、アインクラッドでも色々あったけど必ず彼は戻ってきてくれた。
娘のユイちゃんが信じているのに、私が信じて無いなんて……。
何処かで彼が生きていると信じれていなかった私がいた。
目の前で身体が薄くなり、ポリゴンへと変わった彼。
抱き締めていた身体は私の前から消え、名前を呼んでも返事が無かったあの時。
自分が弱くなったことも分かっていた。
でも、私は彼を自分の弱みを隠す物として見てきたわけじゃない。
「私が彼を探す理由は一つ、ユイちゃんと私と彼の3人で過ごすっていう夢を叶えるためー!」
『………やっと覚悟を決めたね。』
私は約二年間もの間に身体に染み付いている構えで、アリスの前に一気に距離を詰める。
『でも、私だってそんな簡単に負けるつもりは無い!』
私はあの世界で一番使っていたソードスキルのモーションをとる。
『ソードスキル…!?』
"スター・スプラッシュ"
沢山の戦闘で使い慣れているソードスキルの一つ。
「はぁぁぁぁぁぁ!」
3分の2以上あったアリスのHPはどんどん削られていく。
「ママ、行っけー!」
──私は絶対に負けない!
そして、アリスのHPが残り数ミリになった時バーは止まった。
「そんな!?」
──このまま攻められたら私の負けに…!
でも私の予想とは違う答えが返ってきた。
『負けよ、私の。』
「え……?」
『元
[8]前話 前書き [1]次 最後
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ