ペルソナ3
1821話
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が。
『とにかく、止めておきなさい。いい?』
重ねて言われ、俺もそれ以上は繰り返さない。
だが、その代わりに取り出したのはゲートだ。
『……ちょっと、何よこれ』
「ゲートといって、ホワイトスター……俺が拠点としている、次元の狭間にある場所と繋げる事が可能な装置だ。もっとも、多分無駄だと想うけど……」
『なら、何で取り出したの?』
「一応念の為というか、もしかしたら……といった感じでだな。地球では無理だったけど、地球から離れた火星なら可能かもしれないし」
そう告げ、ゲートを起動させる。
コンテナ状態から展開していくその様子は、やはりというか、当然のようにゆかりを驚かせた。
『ちょっ、これ……これがゲート?』
「ああ。システムXNという転移装置が搭載されていて、異なる次元にいても通信出来る筈なんだが……」
そう言いながら、ホワイトスターと連絡を取ろうとするが、当然のように繋がらない。
影時間だからってのも、関係あるのか?
うーん……となると、やっぱりどこか人目につかない場所で地球でもゲートを設置してみたり、それこそ影時間ではない時に火星にやってきてゲートを設置したりと、試してみた方がいいか?
けど、ニーズヘッグは小型機だが、それでも人型機動兵器だけあってそれなりに大きい。
ミラージュコロイドやASRSを使えば何とかなるだろうが……難しいところだ。
それを展開するまでにこの世界の人間に見つからないかと言われれば、間違いなく答えは否なのだから。
となると、どこぞの山とかそういう場所で木々に紛れて? ……まぁ、どうしようもなくなったら、その方法を考えてみるのもいいか。
『で? 通信は出来ないの?』
「ああ。多分影時間とか、そういうのが関係してるんだろうけどな。残念ながら、今の俺の状況ではどうしようもないらしい」
この辺りは、悔しい……そう、悔しいと呼ぶのに相応しい気分なのは間違いない。
『ふーん。……そっか。残念だったわね』
俺に向かってそう告げてくるゆかりだったが、その言葉とは裏腹にどことなく嬉しそうに見えるのは何故だ?
だが、次の瞬間には既にゆかりの顔からそんな表情は消えていた。
……見間違いか? うん、多分見間違いだろうな。
「ま、そんな訳で、現在俺はホワイトスター側からこっちを見つけてくれるまではこの世界にいないといけない訳だ」
『で、影時間の件にちょっかいを出している、と』
「そんなところだな。影時間とか、シャドウとか、ペルソナとか、この世界の魔法とか……色々と、本当に色々とこの世界は興味深いってのもあるけど」
他にもマジックアイテムとか、この世界で是非とも集めたい物が幾つもある。
正直なところ、またあのアクセサリー屋
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