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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS
766部分:第六十二話 三姉妹、書から離れるのことその三
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第六十二話 三姉妹、書から離れるのことその三

「そなた達の力も必要じゃ!」
「おっ、あの姫様あれで」
「そうですね」
 袁術の今の言葉にだ。テリーとナコルルが話す。
「いいところあるな」
「仲間思いでもあるんですね」
「はい、美羽様はですね」
 二人に張勲が話してきた。
「人見知りなんですよ、あれで」
「へえ、誰にもって訳じゃないんだな」
「繊細な方なんですか」
「はい。ただ」
 ただしというのであった。ここで。
「慣れると。ああですから」
「ううん、ややこしい人だな」
「けれど。悪い人じゃないんですね」
「美羽様は悪人ではないです」
 張勲はそれは確かだと言った。
「けれど」
「そこでけれどなんだな」
「袁術さんは」
「好きな相手をいじるところがありますから」
「それでその陽子さんって人か」
「いつもなんですね」
「はい、そういうことです」
 こうだ。にこりと笑って話すのだった。しかもそれをだ。
 郭嘉がだ。微妙な顔で見てだ。そのうえで袁術に話した。
「あの、美羽様」
「ん?どうしたのじゃ凛」
「いえ、やはり七乃さんの方が私よりも」
「な、何故そう言うのじゃ!?」
 そう言われてだ。袁術は明らかな焦りを見せた。
「わらわは凛はじゃ。何よりも大切にじゃ」
「ですが七乃さんは美羽様をよくご存知です」
 困ったような顔でだ。袁術を見ての言葉だった。
「それは」
「それはじゃな。七乃はわらわが幼い頃から共にいてじゃ」
「ご幼少の頃から。ではやはり」
「いや、だからわらわはじゃな」
「駄目ですよ、美羽様」
 ここで張勲が来て煽りにかかる。
「凛ちゃんはもう私といい仲なんですから」
「何ィ!?凛は取るなと言った筈じゃ!」
「ですがもうなってしまいましたから」
「凛、それはまことか!?」
「いえ、私はそんな」
 舞台でだ。何やら妙な言い合いをはじめた。そしてそれがだった。
「何かああしたやり取りもな」
「可愛いよな」
「そうだよな」
「本当にな」
 それも受けたのだった。見事なまでにだ。
「いいぞ!」
「その調子だ!」
「どんどんいけ!」
「人気がさらに出てるの」
 于禁がそれを車の中から観て笑顔になる。
「この調子なの」
「ううん、見ているこっちが恥ずかしゅうなるわ」
 李典も見ていた。そのうえでの言葉だった。
「あの三人。完璧百合やん」
「曹操殿と同じだな」
 趙雲は彼女尾名前を出した。
「ただ。あの三人はな」
「まんま痴話喧嘩やな」
 李典は一言で切り捨てた。
「それも愉快なな」
「見たところ張勲殿には余裕があるが」
 楽進が見てもそうだった。
「しかし。袁術殿と凛殿は」
「ううん、真剣に焦ってるの」
「完璧青煽らさ
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