暁 〜小説投稿サイト〜
和-Ai-の碁 チート人工知能がネット碁で無双する
第二部 北斗杯編(奈瀬明日美ENDルート)
第49話 キミに呼びかける 前編(vs 塔矢アキラ)
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うが……。
この“形を決める”という考えも関係あるのでは無いだろうか」
検討室で碁石を並べながら塔矢行洋門下の緒方が修業時代に思いをはせる。
「囲碁において、ボクらは部分の最善を探して手を選ぶ事が多いからねー」
「いまこの部分を打つと決めたなら、その部分でどの手が一番得になるかに拘って考えてしまうわけだ」
「まあ盤上全体を検討することより、ずっと易しいですからね」
「つまり部分の最善として考えれば、可能性を広く残しておく手が得になると考える」
「後の状況に合わせて、右からも左からも道を選べるようにしておくってなわけだ。
いやー、プロの棋士っていうのは八方美人だねェ」
「いま決める必要が無い利かし、意味もなく選択を狭める手は“損になる手”だと考えるのが普通です」
「だが理屈として明確な損だと言い切れたとしても、実際には損が実現しない可能性も高い」
「碁盤の広さ、1局の長い道のりからすれば、部分の最善など、盤上全体を見れば些細な話とも考えられる」
「そこを大きめに割り切って“決めて”しまえば?」
「可能性を残す進行より必要なヨミの範囲が狭くなり、自分の想定通り進め易くなる」
「その方が碁は勝ち易いと、和-Ai-や塔矢先生は見抜いている感じを受けるな」
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