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和-Ai-の碁 チート人工知能がネット碁で無双する
第二部 北斗杯編(奈瀬明日美ENDルート)
第43話 北斗杯前日
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「ま、これくらいにして3位入賞のご褒美は何がいいかな?」

「それなら……倉田先生の師匠の研究会にボクを通わせてください」「「え?」」

「フーン。そういえば師匠とかいないんだっけ? 今まではどうしてたの?」

「院生のときは様々なプロの先生を自宅に呼んで指導碁を打ってもらってました」

「なるほどー。たしかにウチの門下は(妹弟子を筆頭に)変わったヤツらが多いけど――」

「あつぽんが変人筆頭」(ボソッ)

「たしかに師匠は序盤にひとかどの見識のある人だし、天才のオレを育てた実績もある」

「門下にオレ以外の高段棋士もいるし、これから学ぶ場所としては悪くはないな。OK。いいよ」

「本当ですか?」

「オレが責任を持って師匠にお願いするから断られることもないさ」

「あ、ありがとうございます!」

「やったじゃん!」「おめでとう」「\オメデトウ/」「おめでとさん」

「ってことで次は5勝2敗の奈瀬明日美」「はいっ!」

「ま、天元戦でオレに勝ったのはマグレじゃなかったな。一時期は調子を落としてたらしいけどさ。
 このメンバーを相手に二子置きはぶっちゃけ厳しいと思ってたけど、オレの想像以上に置き石の相手に慣れてたな」

「はい。上手と置き石で打つことが多いので」

「ん? 奈瀬も師匠がいないんだろ? 誰に置き石で打って貰ってるんだよ」

「あ、いえ。昔の話です」「フーン。まあいいけどさ」

「女流で一般棋戦の優勝も狙えるって言われてるだけはあるよ。
 これなら北斗杯でも十分に勝ち星として計算できそうだな」

「ってなわけで中国戦は三将でいいぞ」「ホントですか?」

「もちろん勝つんだろ? 問題ない。あ、進藤は副将な」

「ま、奈瀬はまた今年も手合いの可能性があるな。
 上に昇って来たら全力で叩き落とすのもご褒美の一つだ」「ドSデスネ」

「最後はオレ以外に全勝6勝1敗で塔矢アキラ。ま、流石の勝負強さだな。
 15歳の最年少で本因坊リーグ、名人リーグ入りを果たしただけあるよ」

「あと前にもマシて勝利に貪欲になったと感じたな」「ギラギラシテマシタ」

「ご褒美にもならんけど文句なしに大将だ。北斗杯での我がままも一つくらいは聞いてやるよ」

「はい。ありがとうございます」

「ま、奈瀬と同じというか、名人リーグで戦うライバルだからな。特にアドバイスもない」

「ひとつ言えるとしたら“高み”で待ってるってことくらいか」「高み――ですか?」

「十段戦は2連勝したが、そこから緒方先生に底力を見せられた」

「けど碁聖戦も本戦決勝まで進んでる。相手は畑中名人だ楽な戦いじゃないだろうけど……。
 勝てば7月からの挑戦手合五番勝負で緒方
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