ペルソナ3
1820話
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かない。
規模は違えど、プラモデルとかの模型と大して変わらない。
それがこうして動いたというのは、まさに驚くべき事なのだろう。
……もっとも、普通ならこういうロボットとかのような科学技術の粋を凝らした物よりも、ペルソナのようなファンタジー系の方が驚くべきなんだろうが。
ともあれ、ニーズヘッグはいつものように俺の意思通りに動く。
一応、とホワイトスターに通信を送ってみようとするが、やはり通信は繋がらない。
パターン的に考えれば、恐らくこの影時間とかが影響しているんだと思うんだが。
にしても、考えてみればこの影時間ってのも凄いよな。
この一帯だけの話じゃなく、日本だけでもなく、地球全体……いや、朝とか夜の時間が毎日のように3時間から4時間ズレてないって事は、太陽系全体が影時間で時間が止まっているんだから。
そう考えれば、影時間ってもの凄い。
そんな風に考えながら、考える。宇宙……宇宙か。
一旦ニーズヘッグのコックピットから降りる。
「え? どうしたのよ?」
何故機体を動かさないでわざわざ降りてきたのか、と驚きの視線を向けてくるゆかりに、俺は空間倉庫から取り出したパイロットスーツを渡す。
W世界で使っていた物だ。
基本的に男女両用なので、使えない事もないだろう。……まぁ、レモン達みたいに胸が大きければちょっと厳しいかもしれないが、幸い――という表現は正しいのかどうか分からないが――ゆかりの胸は平均よりも上だが、そこまで大きな訳ではない。
そうである以上、このパイロットスーツを着ても問題はない筈だった。
「折角の機会だし、ゆかりを宇宙に連れて行こうと思ってな。……この世界だと、選ばれに選ばれた宇宙飛行士以外で宇宙に行くなんてまず不可能だろう?」
「……いいの?」
数秒の沈黙の後、驚きを込めてそう尋ねてくるゆかり。
実際、ゆかりにとっては本来なら信じられないような事態なのだろうから、当然か。
勿論……この世界の原作で、実は宇宙に行く機会があるとかいう可能性もあるのだが。
ともあれ、ゆかりの言葉に頷いてパイロットスーツを渡すと、そのままニーズヘッグの足の影に隠れて着替え始める。
もっとも、着替えではあるが、別に下着姿になる訳じゃない。
さすがに今の服の上からそのままパイロットスーツを着るのは無理だろうが、Tシャツとかそういうのの上から着れば全く問題はないのだ。
「えっと、これでいいの?」
「ああ。後は……」
出てきたゆかりに、パイロットスーツのヘルメットを被せ、これで完成。
ヘルメットの横にあるスイッチを押し、バイザーを開かせる。
「このスイッチでバイザーを下ろしたり出来る」
「うん、ありがと。……けど、アクセルはいいの?」
「ああ、俺
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