暁 〜小説投稿サイト〜
和-Ai-の碁 チート人工知能がネット碁で無双する
第二部 北斗杯編(奈瀬明日美ENDルート)
第35話 最強初段 vs 最強女流 後編
[1/4]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
case 4 「倉田厚」

 一柳棋聖や緒方十段を跳ね除けてオレが日本チームの団長となった。
 緒方十段は5月から始まる本因坊戦の挑戦者の可能性が高いしな。日程的に無理だったろ。
 一柳先生は棋聖位の権威が云々って上に渋られたみたい。
 まあ今行われてる十段戦の五番勝負が終われば緒方碁聖でオレが倉田十段だ。ぐふふ。

 にして思い出したら腹が立ってきた。安太善のやろー。

 オレのことを「日本の安太善」だって?オマエが「韓国の倉田」のくせに!
 ムカついたから「ネットの早碁でアマチュアに負けたヤローが」って言ったら――
 平然と「和-Ai-とは公開対局で借りは返すつもりですよ」とかぬかしやがる。

 「てめーじゃ無理」って言ったら「じゃあ倉田さんは負けるのが怖くて和-Ai-とは戦わないんですか?」ときやがった。

 あーあの「フフン」という憎たらしい顔を思い出すとマジで血圧が上がってきたじゃん。

 北斗杯で一泡どころかボコボコにしてやって「ヘヘン」ってやってやるどころか、アイツの顔面を「ぐぬぬ。」って顔にしてデジカメで写真に撮ってから碁ちゃんねるに晒してやる。
 ↑よいこはゼッタイに真似しないでください。

 あと他人様のハンドルネームにケチつけやがって!
 「atsuponってどういう意味ですか?」って言われても通訳さんが困るだろ察しろよ!!
 あれは妹弟子が登録した名前だからオレが自分で設定したハンドルネームじゃねえの。

 オマエなんかAnTaiShanってそのまんまじゃねかー。フーフー。ぶちまけたら少しスッキリしたな。

 マジでオレ様ほど北斗杯での勝ちにこだわってるプロ棋士っていねえんじゃねーの?

 とりあえず大将は塔矢で確定だ。日本の若手棋士で高夏永と戦える力量と実績があるのはアイツだけ。あとは奈瀬女流がオレに勝ったときの力が発揮できるんだったら勝ち星が計算できる。

 一時期は失恋したか何か知らんけど調子悪かったし負けてないよな?

 ん?いつの間にか塔矢が目の前から消えてるぞ。

●〇●〇●〇●〇●〇●〇●〇●〇●〇●〇●〇●〇●〇

case 5 「塔矢アキラ」

 進藤と奈瀬女流の対局が別室で並べられている。

 ここまで勝ってるのは白石の進藤だ!

 しかし、この手は戦いを避けた柔軟な手だが、少し残念だ。
 白は地合い充分とみて安全に進めている。
 白のスベリに黒はツケる。この法則は変わらない。

 白が黒の二間ジマリの甘さを指摘する手を放つ。
 良い手だ進藤!上辺に向けた黒の勢力も、これでちょうど消せる。
 左辺の眼の心配は、それほどないと感じる。

 やはり何処かsaiを感じる打ち回し、ボクの生涯のライバル!

 黒は強気な打
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ