暁 〜小説投稿サイト〜
恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS
761部分:第六十一話 袁術、歌で仕掛けるのことその九

[8]前話 [2]次話

第六十一話 袁術、歌で仕掛けるのことその九

「それはだ」
「歌自体はか」
「いいっていうんだな」
「そうだ。しかしだ」
 趙雲は難しい顔になってまた二人に述べた。
「問題はだ」
「三姉妹が持っているというその書か」
「それだよな、やっぱり」
「その通りだ」
 華陀も出て来ていた。そのうえで述べたのだった。
「あの書は俺が封じる」
「頼んだぞ、それは」
「絶対にな」
 趙雲と馬超も彼に言う。
「貴殿のその針だけだからな」
「その何とかって書をどうかできるのはな」
「太平要術の書だ」
 華陀は馬超にその書の名前をあらためて話した。
「覚えておいてくれよ」
「ああ。あんたのそのゴオオオオオオオッド米道と同じ位大事なんだな」
「いや、そっちの方が重要だ」
 その呼び名の方が大事だというのである。
「それは絶対に間違えないでくれ」
「そっちの方がかよ」
「そうだ。思いきり力を入れて言ってくれ」
 注文までするのだった。
「呼ぶ時はな」
「わかったよ。それじゃあな」
 馬超も頷く。こんな話もした。
 そしてだ。遂に演奏がはじまったのだった。
「おっ、何だ?」
「天和ちゃん達じゃないな」
「ああ、誰だあの三人」
「楽器も演奏しているぞ」
「何なんだ?」
 黄巾軍の面々がそちらに顔を向けた。そしてだった。
 その歌がはじまる。するとだった。
 彼等の反応が変わった。歌を真剣に聞く。
「いいな」
「ああ、上手いよ」
「しかも三人共可愛いな」
「俺真ん中の小さい娘がいい」
 まずは袁術の話だった。
「小さいけれど上手だしな」
「あの娘が中心みたいだな」
「そうみたいだな」
 袁術のことを話す。そしてだった。
 そのうえでだ。彼等はだった。今度は張勲を見て話す。
「胸、大きいだけじゃないな」
「歌、あれはプロだろ」
「しかも上手に動くしな」
「天才みたいだな」
「凄くないか?本当に」
「いや、凄いよ」
「左の娘だってな」
 三人目は郭嘉だった。
「どうやら本当の胸は小さいみたいだけれどな」
「それはそれでいいんじゃないのか?」
「俺胸小さい方がいいしな」
「地和ちゃんだってそうだろ」
 張梁のことが引き合いに出される。
「だからいいんだよ」
「そういうものか」
「ああ、そうだよ」
「まあ胸だけじゃなくてな」
 それだけではないというのだ。胸だけではとだ。
「あの娘も歌上手だぞ」
「三人共凄いな」
「相当な歌い手か?」
「そうなのか?」
「わらわ達の歌を聴くのじゃ!」
 そして袁術が言った。

[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ