サラトガ救出作戦〜青葉の受難?〜
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「さて……小休止にすっか」
ナイフに付いた血を払い、腰の鞘に納めた司令が青葉の隠れている茂みの中に戻って来ました。どうやら、青葉の手荷物の中に食糧や飲み物も入っているようです。食糧は司令お手製のサンドイッチ……しかも2人分ありますよ!青葉も食べていいんですかコレ!?ってかもう食べてますけど!
「一応無理矢理お前を連れてきたからな。バイト代の代わりにはならんかも知れんが……そのつもりでな」
司令が持っていた魔法瓶の中身はホットのコーヒー。司令のサンドイッチも相俟って、戦場なのになんだかピクニック気分です。
「そういえば……司令って柔道がベースの割に変な戦い方ですよね?」
そう、前々から疑問だったのです。司令が昔格闘技……柔道をやっていたのは知っていますが、何だかそれだけじゃないような違和感?を感じていました。投げた相手の胸部に肘打ちを決めたり、関節技の掛け方も抑え込むというよりも関節その物を壊すような技の掛け方をしてます。当然、両方柔道のルールでは反則のはず。どこでこんなに実戦的な技を身に付けたんでしょうか?
「あ〜……何というかな。俺が柔道を教わってたってのは、半分位嘘なんだよな」
気まずそうにBLTサンドをかじりながら、提督がそう言いました。
「どういう事です?半分位嘘って」
「俺が柔道を習ってた師匠な……実は専門は柔道じゃなくてな?戦国時代辺りから伝わる古武術の継承者だったんだ」
「それってアレですか、ケ〇シロウ的な?」
「流石にあんなマネは出来ねぇがな。ガキの頃は普通の柔道を教わってたんだが……どうやら俺は筋が良かったらしくてな、中学の頃からはもっと実戦的な、相手を殺すような技なんかも教わってんだ」
いや、それ十分凄くないですかね?
「ま、その時に剣術とか槍とかの扱いなんかも少し教わってな。それが活きてんのさ」
そう言ってコーヒーを飲み干した司令は、再び茂みから出て周囲の気配を探りながら進んで行きます。青葉、司令の強さの秘密を少しだけ知れた気がします!
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