暁 〜小説投稿サイト〜
和-Ai-の碁 チート人工知能がネット碁で無双する
第二部 北斗杯編(奈瀬明日美ENDルート)
第21話 未来の可能性
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田君だっているじゃないか!」
「いやいや、新名人になった畑中先生も緒方先生と同じ世代ですから!忘れないでくださいよ」
「いや、やっぱり本命は塔矢君ですよ。彼なら十代での名人誕生もありえるかもしれませんよ!」
「もー、女流初のタイトル挑戦がありえる奈瀬二段を忘れたらいけません!」
「そうそう。奈瀬女流とアマ棋士の東堂シオンのお陰で週刊碁も部数が増えてるんだから」
「あ、塔矢君と進藤君の対局は今日やってるんだ」「奈瀬女流は真柴君とか」
「未来の可能性に胸が踊るな」「天野さん?」
「塔矢君がいる。奈瀬女流がいる。それに新藤君たちも加わって大きなうねりになっていく――」
「そうそう!若い力!新時代の到来!」
「塔矢君を筆頭に時代の敵、和-Ai-を倒すのは日本の棋士たちか!?」
「そしたら世界中の話題になりますね!」「勢いに乗って国際棋戦でも日本の巻き返しです!」
「いいな! そうなりゃ好調の週刊碁の部数も更に倍増か??」「わははは。」
「まァ、しかし若き夢に可能性を広げるのは良いが――」
「今は棋院の抱える問題が……少々複雑ですからね」
「棋院の理事の入れ替わりに、昇段規定が改定されるってウワサ、本当ですか?」
「規定は既存の方針では再来年の改定だったが1年前倒しになる可能性がある」
「大手合いの廃止ですか?」「費用の面から前々から検討されてましたよね?」
「ああ。それもだが皮肉なことに塔矢君や奈瀬女流の活躍が世間の声を後押ししてる」
「嫌なスクープもありました」
「プロ界の頂点である最高位の九段が、今や全棋士で最も多い2割以上を占めるですか……」
「確か九段が75人。初段がその3分の1でしたっけ?」
「それは日本棋院だけの話で関西棋院を入れたら九段は100人は軽く超えるよ」
「約400人いるプロの内、五段以上が4分の3を占めてますからね。
道策が段位制を確立した江戸期の九段を頂点としたピラミッドとは真逆のかたちですもんね」
「弱い九段が多いからアマチュアのネット棋士に実力十三段って名乗られるって言われてますもんね」
「しかも東堂シオンが全日本早碁オープン戦で九段ばかり倒してますからね」
「アマチュア棋士が九段を倒す! 何回、紙面を飾ったか」「先日はついに現王座を破りましたしね」
「再び! 三度! また! 何度目? とか紙面のタイトルが途中からはギャグみたいになってましたもんね」
「世間の声もあって改革派が波に乗って動き出してる感じはあるね」
「それでも囲碁界は日本棋院と関西棋院の分裂構造もあって利害の調整は大変ですからねー」
「比べて将棋連盟が関東・関西・中部と一枚岩なのは羨ましいですね。
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