暁 〜小説投稿サイト〜
和-Ai-の碁 チート人工知能がネット碁で無双する
第二部 北斗杯編(奈瀬明日美ENDルート)
第17話 実力十三段
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> 以前より長期間の不調が続き年齢による衰えがあるともされてきた一柳棋聖だが、
> 今年になって復調し棋聖位は見事に防衛し、名人リーグも勝ち抜き畑中新名人と名人位を第七局まで争った。
> 復調の原動力を尋ねると一柳棋聖は今話題の和-Ai-との出会いについて話し始めた。
>
> 私が偶然にネット碁で初めて和-Ai-と戦ったのが二年前ですわ。
> 初戦にそりゃあ恥ずかしい負け方をしてしまってからずっと注目していた存在ですねよ。
> 私とは感覚的にどうもかなり違って、初めには変な手が多い打ち手だなーって思ってましたよ。
> もしかすると私の感覚が異常になるんじゃないかって悩みましたし禿げましたけど(笑)
> ふとある瞬間から視野が広くなる感じを受けましたねー。
>
> 和-Ai-の碁の棋譜を読み解くとね。私たちにはどうも偏見というか固定観念があることに気づかされるわけだ。
> どう打っても良い勝負になるのが碁。あくせくしていても仕方がない、なるようになるという気持ちが大事だね。
>
> それでさ新年を迎えて「結果に関係なく後悔をしない碁だけ打とう」て目標をたてると、
> すぐに嘘のように目の前の霧が晴れ始めたってわけだ。
>
> 一柳棋聖が言うにはメンタルを鍛えるには運動も大きい役割を果たしたらしい。
> サイクリング、軽いジョギングなど多様なスポーツで衰えてた体力を充電した。
>
> だからさあ引退して中国リーグに行っちゃった塔矢さんにも言ったのよ身体が資本だって。あの人は入院もしたでしょ?
>
> 一柳棋聖のメンタル改造は確実な成功作と見えた。ネット碁での出会いが棋風を若返らせた。
> 激戦ともいえる名人戦の後も次を見据えている。長いお喋りが終わった後、必ず載せて欲しいと低い声で一言加えた。
>
> 私は持ち時間3時間で和-Ai-と対局したい。もちろん勝算もある。
> 七大タイトル最高位である棋聖のタイトル保持者として現代に蘇った本因坊道策と戦うに相応しいという自負もある。」
>
> 原文は国際棋戦に参加した際の海外記者のインタビュー記事を翻訳して抜粋
一柳棋聖は僕が知る原作から乖離してる気がする。なんか本因坊リーグでもアキラに勝っちゃいそうな勢いだ。やたら和-Ai-をライバル視してるので戦うチャンスを作ってあげたいと思ってしまう。
それにしても和-Ai-の影響で奈瀬が強くなって日本で囲碁ブームが起こっているのが不思議な感じだ。逆に韓国では囲碁人気が失速しているらしい。大丈夫か?僕は問題ないけど。
日本棋院が和-Ai-のネット碁の対局の大盤解説中継を行わなかったのは大英断だったのだろう。
ふと思ったんだけど僕の生きた世界では90年以降に国際棋戦を席巻した韓国
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