第九幕その一
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第九幕 マンチキンの碧い海
ジャックはお空を見上げてです、その高くて青いお空を見上げ言いました。
「何か飛んで来そうだね」
「ロック鳥かな」
「それともポリクロームかな」
かかしと木樵がそのジャックに尋ねました。
「お空から飛んで来るとなると」
「お空にいる誰かかな」
「ううん、鳥さんかも知れないけれど」
こうも言ったジャックでした。
「他の誰かかもね」
「オズの国のお空は色々なものが飛んでるから」
ジュリアも言ってきました。
「鳥さんだけでなくお魚さんもね」
「そうなんだよね、オズの国のお空は」
「そう、不思議の国のお空だからね」
「色々なものが飛んでるよね」
「いつもね」
「島もあるしね」
空に浮かぶ島です。
「そこにお城があったり精霊さん達のお屋敷があったり」
「色々と賑やかなのよね」
「そのお空からね」
「何か飛んできそうなの」
「そうも思ったよ」
「じゃあ何が飛んで来るのかしら」
飛んで来るとしたらです。
「一体」
「ううん、何だろうね」
「お魚さんの可能性もあるわね」
「そうだよね」
「とにかく何でもありそうね」
「オズの国だからね」
こんなお話をしていました、するとです。
神宝はそのお空を見てです、こう言いました。
「あれっ、ドラゴンかな」
「えっ、ドラゴンいるの?」
「何処に?」
「見えないわよ」
「別にね」
他の四人はこう言いました、まずは。
ですがお空をじっくりと見るとです。確かにです。
西洋のドラゴンが一匹お空を飛んでいます、ですがどうしてよく見えないかといいますと。
「ブルードラゴンだね」
「青いドラゴンだね」
「だからよく見えなかったのね」
「青いドラゴンが青いお空に飛んでるから」
「僕も最初気付かなかったよ」
最初に見付けた神宝にしてもというのです。
「何かいるって思ってね」
「ブルードラゴンや青龍は確かに見付けにくいね」
モジャボロもこう言います。
「お空を飛んでいたら」
「そうですよね」
「うん、身体が青いからね」
「青いお空にいますと」
「どうしてもね」
「そうなのよね、私も今わかったわ」
ジュリアもそのブルードラゴンを見て言います。
「ドラゴンが飛んでいるわね」
「オズの国はドラゴンもいますからね」
「ええ、色々なドラゴンがね」
「そうですよね」
「ブルードラゴン以外にもクォックスがいてね」
緑の大きなドラゴンです。
「機械のドラゴンや背中が座席になっているドラゴンに」
「青龍もですね」
「そう、東洋の龍もいるわよ」
オズの国にはというのです。
「青龍以外にもね」
「今のオズの国はそうですよね」
「そうよ、あと
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