第百五話 リューネブルク逆亡命
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が居たことは確認できます」
「となると、本物っぽい訳か」
「そうなります」
「そうなると、リューネブルクにしてみれば、我が母上は同士と言うことに成るわね」
「殿下、帝国に残り臥薪嘗胆を続けた、ベーネミュンデ侯爵夫人と叛徒の元へ亡命しあまつさえ、帝国に刃を向けたリューネブルクを同士など言わない方が宜しいかと存じます」
「けど、リヒャルト殿下の遺臣には違いないわけだけどね」
「問題は、叛徒のしかもローゼンリッター連隊長だったことです。彼等に斃された兵達にすれば彼を優遇することは、あまりにも理不尽と映るでしょう」
「そうは言うけど、叛徒からの亡命者は優遇するのが常識でしょう、
以前のローゼンリッター連隊長も優遇しているでしょう」
「それはそうですが、いきなり爵位授与は出来ません」
「まあ、それは判るわよ。何の実力もない逆亡命者が元侯爵の世継ぎだからと侯爵位を復活は駄目なぐらいね」
「それであれば、宜しいのですが。如何致すのですか?装甲擲弾兵はライムバッハ上級大将にオフレッサー大将がおりますので、其方に任せるわけですか?」
「んー、未だ考えていないのよね。リューネブルクがどの様な人物なのかそれで決まるのよ」
「人物が卑しければ、適当な閉職で飼い殺しをするわけですか」
「まあ、資料を見た限り、リューネブルクは能力はあるが、
野心がると叛徒では敬遠されていたみたいですからね」
「成るほど、叛徒の内部に居る亡命者系軍人のリストを求めた時に詳しい物を求めたのですね」
「そうよ、敵を知り己を知れば百戦危うからずって言うでしょ」
「それが判らない、将官がどれだけ多いかですね」
「そそ、だからこそ、ワーレン達に依るシミュレーションが活きてくるのよ。既に全軍の士官にはシミュレーションを受けさせてあるからね。あの幼年学校卒業少尉殿以外はね」
「殿下も悪戯好きですね」
「危ない輩は放し飼いより、コントロールして飼うのが一番ですからね」
「殿下にかかれば、天才も牛扱いですか」
「違うわよ、あれだけだから、他のみんなは我が同士ですからね」
「御意」
ケスラーも苦笑い居てくれるけどね、実際身内には優しいつもりですよ。出来る限り将兵や臣民の被害を無くすために日夜考えてますから。ラインハルトみたいに自分の権力のためにヴェスターランド核攻撃を正当化なんかしませんよ。ぷんぷん!!
「話は戻るけど、ローゼンリッターの副連隊長のヴァーンシャッフェってヴァーンシャッフェ男爵家ですよね。それにワルター・フォン・シェーンコップはシェーンコップ男爵家の分家か結構爵位持つ貴族の末裔が流れているんだね」
「そうですね、叛徒との戦いから150年ですから、その間に向こうへ行った貴族の数も膨大な数ですから、全てを網羅する
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