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和-Ai-の碁 チート人工知能がネット碁で無双する
第二部 北斗杯編(奈瀬明日美ENDルート)
第03話 中国語教師
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と藤原佐為と少しでも話してみたかったな……。
塔矢先生が突然引退して驚いたことを伝え、引退してからの塔矢先生の情報いくつか入手し本題に入る。
「それで中国語の家庭教師になって欲しいんだっけ? 北京語会話がメインでいいの?」
確かに囲碁サロンに通ってたときはアキラくんには中国語も英語も得意だから「国際棋戦で海外に行くことになったら通訳やるよ!」とか「プロ棋士になったら雇ってね!」とか言って露骨なアピールしてた記憶がある。
あくまで会話のネタのつもりだったから忘れてたよ。
思い起こせばアキラくんは北斗杯編で中国語や韓国語の勉強してたけど、まだ中学を卒業してないし、どうやら塔矢先生が中国リーグに参戦するつもりだということも知らないみたいだ。
ふと、アキラくんって以前から個人的に語学に興味があったのかと気になって聞いてみた。
話を聞くとアキラくんが小学生のときに塔矢先生が参加した国際棋戦がテレビで中継されたときに、
ある中国の若手棋士が対局後に父と流暢な日本語で感想戦をしていたので強く印象に残ったらしい。
その棋士は次に韓国の棋士と対局した後は韓国語で感想戦をしていて子供ながらに衝撃を受けて、その姿が子供心に純粋にバイリンガルってカッコいいなと感じたらしい。
だから自分もプロ棋士になったら対局する相手の国の言葉でキチンと感想戦ができるようになりたいとのことだった。なるほど。昔からの憧れだったのか。
正直なところ今回の件は断ろうと思ってた。
Aiがtoya koyoと対局すれば僕は元の世界に帰れるかもしれないから。
そして――ヒカ碁のキャラクターたちの個人的なことに深入りしすぎてしまうことに、恐れを抱いていたから。
けど、僕は漫画を読んでとき以上に塔矢アキラに対して個人的に好ましい感情を抱いていることに今更ながら気づいた。
たぶん彼女-桐嶋和-に似ているところがあるから――。真っ直ぐな努力家で漫画の主人公のような活躍をする天才。
そんな人物は僕にとっては遠い世界にいる憧れの存在で、凡人の僕が力になれることなんて無いと思ってた。
だけど、素直に頼られてしまった。お願いされてしまった。そのことが柄にもなく嬉しかった。
「その中国人棋士って楊海八段?」「ご存知なんですか?」
「あれ? 緒方先生からは聞いてない? 去年の夏に僕が中国棋院に行ってたこと」
思ってた以上に緒方先生の口は堅かったらしい。というか僕がボケてて口を滑らせてしまった。
そういえば緒方先生には僕と桐嶋和の関係については、他者に詮索されないよう注意して欲しいと強くお願いしてたんだ。
僕の中では漫画のイメージで緒方先生とアキラくんはツーカーなイメージ
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