蒼雷の恋慕 FINAL
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るような話題のことはどれは話していいのか話してはならぬのか判断がまだつかぬであろうし。
「それでレヴィよ……貴様は好きの違いがどうとか言っておったが、具体的に何を聞きたいのだ?」
「えっとね、これまで色んな人に好きの違いとか聞いたきたんだけど……まだ自分の中でしっくりきてないんだよね。はやてんのおかげで何となく好きにも色々あるんだなってところまでは来てるんだけど」
「あやつとはそのような話をしたのだ?」
「それは……はやてんには特別な好きな人が居るみたいだから普通の好きとの違いとか、特別な好きって気持ちを抱いた相手のことをどう考えるかとか、結婚がどんなものかとかそこに至るまでの経緯とかかな?」
小鴉、今度貴様が店に来たときは何かサービスしてやろう。
そう我は人知れず決めた。我はレヴィがどのような性格なのかをよく知っておる。故に小鴉の話した内容がいかに大変で恥ずかしかったのか想像するのは容易い。
認めたくはないが、あやつはあれで我と似た感性のところがある。普段は自分勝手というか気さくに振る舞っておるが、相手にペースを握られると途端に打たれ弱くなるはずだ。レヴィは性格的に何事にも真剣に訪ねてくるが故に嘘を吐くのも心苦しい。そのため恥ずかしいが素直にあれこれ言ってしまうだろう……
「なるほど……ん? 時にレヴィよ、ひとつ確認したのだが」
「何?」
「貴様はどうして小鴉に特別な想い人が居ると知っておったのだ?」
好きの違いを明確に理解しておらぬ今のレヴィが他人に想い人が居ると理解できるはずがない。分かっても誰かと仲良しだとか、誰かと話す時は何だか調子がおかしくなるねといったくらいのものだろう。
にも関わらず小鴉に想い人が居ることを知っておった。小鴉に質問して居ると答えただけかもしれぬが、普通に考えれば誰かに聞いたと考えるべきだろう。あやつが自分のペースを乱すようなことをおいそれと言うとは思えぬし。
小鴉に想い人が居ると知っていそうな者……真っ先に上がるのはなのはとフェイトだ。あやつらは小鴉と長年の友であるのだから。しかし……ふたりとも性格的に他人に許可なくその手のことを言うとは思えぬ。アリサやすずかはレヴィと頻繁に顔を合わせておらぬだろう。
ならばシュテルか? ……いや、あやつは確かに人の事をからかいはするが、他人の想い人が誰かあっさりというほど腐ってはおらん。大事な一線は守る奴だ。無論、我もレヴィにその手のことを言った覚えはない。となれば……考えられるのは小鴉の家族達か。あそこはショウを小鴉の婿にと考えてる者が多そうだからありそうな話ではある。
「それは……その言わないって約束だから」
「ふむ……まあ良い。貴様にも貴様の付き合いがある。故に我もこれ以上は追及すまい。しかし……貴様は我に何を聞きたいの
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