暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはエトランゼ(異邦人) 再構築
5部 Sweet Songs Forever
3章 コンサート
帰国
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にも。守ってくれる恭也にエリス達のためにも。そして綾ちゃんのために。だから、ちゃんと聴いてね。そしてジョイントもしようよ」
「楽しみにしてます」
「・・・ありがと」
・・・それから少し経って、フィアッセさんは寝付いた。
それから1時間経つか経たないかで、交代の護衛・・・美由希さんが来たので、後をお願いして、その場を後にした。
俺の夜の護衛時間が一番短いんですけどね
「・・・いよいよ明日ですね」
「そうだな」
時刻は午前0時少し前。夜の戸張はとうに落ち、空は真っ暗。俺は恭也さんと警備任務の最中。
ここ数日、フィアッセさんは色々なVIPな方々とコンサート関連でお話をしたり、会場でリハをしたりと忙しい日々を繰り返していた。
でも、それも明日で一応の終わりを迎える。
・・・そう、明日はコンサート本番である。
「しかし、綾ちゃんはすっかりフィアッセの付き人になってるな。
フィアッセの横に居るのが、様になってきている」
「ははは」
どこへ行くのも一緒だしね。
おかげで、あらかたの雑用は覚えてしまいましたよ。
もう恭也さんが言うようにフィアッセさんの付き人って感じ
「だが、俺もエリスも感謝してる」
「・・・はい?」
なぜ?
邪魔ではなくて
「フィアッセは、綾ちゃんとの会話で精神的にも大分落ち着けるようだ。
エリスが感心していたくらいだぞ?」
「なら買って出たかいがありました」
「・・・綾ちゃん」
「ん?何です。愛の告白なんて忍さんに悪いですよ」
二人で辺りを警戒しながら、会場の周りを歩く。
歩きながら、恭也さんが僕を見ずに言葉を続ける。
さっきまでの会話とは違う、どこか真剣な色を音に含めながら。
「そうじゃない今ならまだ、引き返せるぞ」
「いまさら言うのは卑怯ですって」
「下手をすれば、命の危険性も」
「それでもです。危ない目には去年沢山味わいましたから、
あのお姉さん守りたいんですよ」
「・・・そうか」
それだけ言うと、恭也さんは黙った。
俺が気付くぐらいだ恭也さんはとっくに気づいているはずだ
ここから離れたところに忍さんが来ていること
「・・・忍お嬢様、このままでいいのですか?」
「うん・・・」
私とノエルは、コソッと車の中から覗き見中。対象は・・・恭也。。
本当は声でもかけようかとか考えてたんだけど、やめにした。
頑張ってるみたいだし、お仕事邪魔するのもアレだしね。
「・・・忍お嬢様」
「なに?」
「恭也様なら、大丈夫ですよ」
我がメイドは、やっぱりすごい。色々見抜かれているらしい。
「それはノエルの・・・勘?」
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